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作業療法士(OT)
作業療法部門について
現在14名の作業療法士が在籍(2023年12月18日現在)し、病棟を中心に自分でできることを増やすADL(Activities of Daily Living)の自立に向けた訓練と、退院した先で必要となる生活の自立を目指しIADL(Instrumental Activities of Daily Living)の自立に向けた訓練を行っています。
急性期の作業療法はADLの自立に向けて行うことが多くありますが、当院では地域で生活する患者さんのために急性期病院には珍しく家屋評価を複数回行い、実際の生活場面での家族指導や、復職の指導、買い物方法の検討なども行っています。
職場の様子
当院のリハビリテーション医療部は疾患別にチーム分けされており、専門性を高めることができます。部内では先輩・後輩関係なく話しやすい環境が整っており、患者さんの情報共有も小まめにできています。
病棟では頻繁なカンファレンスの開催や密なやりとりを通して、リハビリスタッフ間だけではなく多職種との連携も取りやすくなっています。
スタッフインタビュー
仕事について
患者さんが「自分らしい生活」を送るために個々のニーズに合わせたリハビリを提供し、意欲的に楽しくリハビリに取り組むことができるよう工夫しています。
身体機能面だけではなく、着替える・入浴・トイレ動作・食事をするといった日常生活に必要な行為の訓練や、社会に参加・復帰するための訓練、生活しやすいための環境調整・生活指導を行っています。
作業療法士を目指したきっかけ
高校生の頃、入院中で元気のない祖父が作業療法士の方と関わり笑顔になっている姿を見て、私も人を笑顔にできる仕事に就きたいと思い作業療法士を目指しました。
総合病院であり多くの疾患を学ぶことができる当院に魅力を感じていたことと、見学時の作業療法士の仕事に対する姿勢に感銘を受け入職しました。
仕事をする上でのやりがい
心身機能をふまえて、社会背景や生活環境から総合的に判断して生活を考える専門職として関わることで、患者さんの「その人らしい」生活を支援できることです。
実際に患者さんの気持ちに寄り添い、できなかったことができるようになった時の笑顔を見たり、感謝の気持ちを聞くことができた時にやりがいを感じます。
対象疾患
- 脳血管障害(脳卒中・硬膜下血腫・脳腫瘍など)
- 神経難病(パーキンソン病・筋萎縮性側索硬化症、末梢神経障害、多発性硬化症、ギランバレー症候群など)
- 整形外科(脊椎・脊髄疾患、人工関節置換術、上肢の靱帯損傷などのスポーツ疾患)
- 内部機能障害(心臓、腎臓など)
- 呼吸器疾患(慢性閉塞性肺疾患、肺炎など)
- 腫瘍(消化器、頭頚部、呼吸器、血液などの進行がん~緩和ケアまで)
- 認知症や高次脳機能障害などの脳の器質的変化を伴う精神疾患
詳しく知りたい方はこちら
研修制度・研修の特徴
リハビリテーション医療部の研修制度に従い決定しますが、作業療法の取り組みは、地域に帰る患者さんに反映しやすいように、訪問リハビリテーション施設等への外部研修制度を模索・計画中です。
※作業療法士教育プログラム
入職を検討されている方へのメッセージ
当院は二次救急の指定を受けた急性期の病院であり、地域がん診療連携拠点病院でもあります。そのため幅広い疾患を数多く経験することができ、様々な時期・場面で患者さんがどのような生活を送るのかを常に検討し意識する必要があります。
新人で入職した場合は2つのチームをローテーションし、教育を受けながら経験を積んでいきます。先輩の教育担当の作業療法士がいるので分からない事など聞きやすい環境です。
また、部門やチーム活動の一環として勉強会や症例発表を行っていますが、活動を学会で発表したい場合には自部門にある教育部や研究部からの支援も受けられるようスキルアップ体制も整えています。