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予防医学センター

(1)概要

予防医学センターは、人間ドックや一般健康診断を行っている施設です。現在は、毎年1万人以上※の方が、当センターの人間ドックを受診されています。

  • ※2023年4月1日~2024年3月の受診者数は16,290人

当センターは、病院の各診療科と密に連携をとっているため、人間ドックで何らかの病気が発見された場合には、速やかに当院にて精密検査・治療を受けていただくことができます。また、当センターで運用している人間ドックシステムは、当院の各診療科から閲覧できる電子カルテとも連動しています。これにより、さらにスムーズな情報連携と診療が可能になっています。

理念

私たちは、受診者本位の健診を提供し、疾病の予防・早期発見・早期治療による人々の健康の維持・増進に努めます。

基本方針

  • 受診者の権利と人格の尊重
  • 安全で精度が高く快適な健診の提供
  • 個人情報保護の遵守
  • ICTの健診への活用と社会への還元
  • 地域及び職域の健診の発展と連携の推進

(2)ポリシー

当センターは、がんや生活習慣病など、重大な病気を早期発見すること、未然に防ぐことを使命としています。生活習慣病とは、高血圧、高脂血症、糖尿病、痛風、腎臓病、虚血性心疾患、脳梗塞などの総称です。人間ドックによって生活習慣病やそのリスクがみつかった場合には、当院の医師による適切な指導も行っています。

(3)特徴

胃がんの発見率を向上させた内視鏡検査

当センターでは、早期に発見することができれば内視鏡治療により治癒を目指せる胃がんや食道がんの発見率を向上させるため、綿密な内視鏡検査に力を入れています。内視鏡を用いた胃がん検診は、当院の内視鏡部(内視鏡センター)に所属する日本消化器内視鏡学会認定消化器内視鏡専門医が行い、胃バリウム検査や胃部レントゲン検査では発見することが難しいごく早期の胃がん・食道がんの発見に努めています。

肺がんを発見するための胸部CT検査と多重チェック

当センターの人間ドックでは、肺がんを早期発見するために、40歳以上の受診者の方に低線量CTによる肺がん検診を行っています。検査で得られたデータの確認時には、当院放射線科の医師を含む3人の医師による多重チェックを行っており、見落としなく肺がんを見つけられるよう努めています。

短時間での効率的な検査

当センターの人間ドックでは、短時間で各種検査(身体計測や心電図、胸部CT検査など)の受検ができるように努めており、朝の8:15に集合していただく1日コースの場合、昼の13:00頃※にはすべての検査を終えることができます。

  • ※オプション検査をお申し込みいただいた方は、13:00以降の終了となります。

各種検査は当院のスタッフが病院の検査機器を用いて行っているため、すでに当院を受診されている患者さんと同じように精度の高い検査を受けていただけます。


受診される方へのメッセージ

人生100年時代を迎えるにあたり、病気を早期発見する「二次予防」に加え、病気の発症自体を未然に防ぐ「一次予防」(病気にならないこと)が、ますます重要な時代になりました。
日本人の死因のうち、大きな割合を占めるがんや動脈硬化性疾患(心筋梗塞、脳血管障害)の中には、喫煙や食事、運動習慣、肥満などの因子が関わって発症に至っているものも多々あります。病気のリスク因子となり得る生活習慣を、若い時期から意識的に是正していくことは、健康で自分らしく生きていくために極めて重要といえます。
人間ドックは、こうした予防医療を包括的に提供する、有意義なシステムです。ぜひ一度、当センターでの人間ドックをお受けいただき、健康長寿に役立てていただきたいと願っています。

センター長 郡司 俊秋