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出産をご希望の方

ご妊娠おめでとうございます。私たちは、妊産婦さんと赤ちゃんが健康で安心して過ごせるよう、妊娠期間中からお産までの間、そして赤ちゃんが生まれてからのサポートを行います。

■産科について

当院の産婦人科部門のうち、主に分娩を担当いたします産科部門につきましてご紹介をいたします。
通常の健診は医師による毎回の超音波検査を含む健診となりますが、超音波専門外来での胎児スクリーニング検査も行いますし、助産師と面談していただき、些細なことでも妊産婦さんのお悩みを可能な限り解消するべく努めてまいります。
当院では産科外来と産科病棟が同一フロアーにあり、周産期に特化したケアを助産師が行っています。
経腟分娩は、なるべくリラックスして過ごすことができるように、陣痛の最中に移動しなくて済むLDR(陣痛室・分娩室・回復室が一体となった個室)で行っています。

■分娩費用について

総額
正常分娩 550,000円~ 分娩料(正常分娩時、産科医療保障制度含む) 346,000円
分娩入院料 19,000円/日
新生児哺育料 15,000円 /日
保険診療
分娩
(帝王切開)
606,000円~ 分娩介助料(異常分娩時)、入院料・手術料等(健康保険使用) 約471,000円
新生児哺育料 15,000円/日

例1)正常分娩入院モデル:5泊6日想定(入院した日に生まれて、翌日を1日目として5日目に退院)
34.6万円+(1.9万円+1.5万円)×6日=34.6万円+20.4万円=55万円

例2)保険診療分娩入院モデル:8泊9日想定(保険診療料は、疾病・入院日時で変動)
約47.1万円+1.5万円×9日=約60.6万円

上記の他に、点滴、検査、処方、文書料金など必要に応じて5万円程追加されます。
別紙:健診と出産費用について

  • ※時間外(17:00〜8:30)、土日・休日に分娩された場合(帝王切開を含む)、30,000円がプラスされます。
  • ※全て、非課税となります。
  • ※「直接支払制度」をご利用された場合、上記総額から出産育児一時金制度として500,000円が病院に直接支払われます。詳しくは、担当医師や助産師にご相談ください。
  • ※出産費用は、クレジットカードでのお支払いも可能です。
  • ※概算金額のため、実際にお支払いいただく金額と異なる場合があります。予めご了承ください。

■ポリシー

私たちは、安全でかつ快適な妊娠・分娩を目指し、“妊産婦さんに無理させないこと”をポリシーにお産にあたっています。“こうあるべき、するべき”という考え方や既存のルールを押し付けることはせず、妊産婦さんお一人おひとりの希望や価値観を尊重し、心身ともに無理をさせないように心がけています。お産後のつかれた体を休ませることを最優先として、特に授乳に関しては無理のないように心がけています。

■特徴

総合病院の強みを生かし、各診療科と連携して迅速に対応
産婦人科専門医が多数在籍しており、かつ必要に応じて他部門と連携し迅速に対応することができますし、24時間体制で検査を行うことができます。分娩時に一番怖いのが大出血ですが、当院は院内に血液が準備してあるために迅速に輸血することが可能です。さらに、万が一母体が重篤な状態に陥った際にはICU(集中治療室)にて他専門医と連携しながら集中的に治療、管理を行うことが可能です。

助産師が“心強い味方”として妊産婦さんをサポート
当科でお産に関わる看護職は、全員が助産師の資格を持っています(2023年1月時点)。
助産師は、妊娠・出産において専門知識を有し、お母さんたちをサポートする“心強い味方”です。妊娠、出産、子育てに関することから健康や生活のことまで、困っていることなどがあれば、ぜひ助産師にご相談ください。

自宅や職場の近くで妊婦健診を受診できる“セミオープンシステム”を採用
当院では、自宅や職場の近くの診療所で妊婦健診を受診できる“セミオープンシステム”を積極的に採用しています。比較的状態の安定している31週までは通いやすい診療所で妊婦健診を受け、お産の準備を進めていく32週からは当院に通っていただくことができます。

リスクが高い場合にも安心して出産できるよう対応
近年、日本では産婦の出産年齢が上昇していますが、加齢に伴って妊娠中や出産時のリスクも上昇することが知られています。当院では、お産を希望される方を幅広く受け入れるとともに、妊娠中や出産時のリスクが高い方でも安心して出産できる環境を整えています。

がんや血液疾患、持病を持つ方などの妊娠、出産をサポート
AYA世代(15歳〜39歳までの思春期、若年成人)のがんや血液疾患など、従来は“子どもを産むのは難しい”とされるケースでも、現在は治療法の進歩によって出産を諦めなくてもよい可能性が出てきました。当科では、ほかの診療科でがんや持病を治療中あるいは治療後の方が妊娠や出産を希望された際には、疑問や不安をお伺いし、治療を継続しながら安全に妊娠・出産・育児ができるようサポートしています。

■オンラインでの取組み

新型コロナウイルス感染症により、安全・安心な妊娠出産のために行っていたことが一時的にできなくなりました。しかし、当院ではいち早くオンラインでの取組みを導入し、以下の通り開催しています。

  • オンライン両親学級:ご主人や上のお子さんと一緒に、自宅でリラックスした環境で受講していただくことができるようにオンライン両親学級として再開いたしました。
  • オンライン産後フォロー:お産後にはマタニティーブルーという、気分が落ち込んだ状態になることが知られています。実家に帰ったり、手伝いに来てもらったりできない中、お産をした病院がそのサポートをする必要があると考え、退院後の状態をオンラインでうかがい、アドバイスをさせていただく仕組みを作りました。
  • オンライン調乳指導:母乳は大事ですが、母乳をあげることだけがお母さんの仕事ではありません。赤ちゃんを抱っこし、声をかけて、慈しむことが最も大切であり、赤ちゃんの求めていることです。そのためにはお母さんがホッとする時間は大切であり、パパや他のご家族に授乳をお願いすることも必要です。そのためにはミルクは大切なアイテムですので、入院中に栄養士からミルクの作り方、準備が簡単な液体ミルクの話などを、他の方を気にせずに1対1で聞いていただくことができるサービスを提供しています。
  • ■助産ケア(助産師による個別ケア)

    妊娠・出産に不安のある方への個別ケアのほか、バースプランのご相談、外国語で両親学級を受けたい方、育児相談、母乳相談、乳房マッサージなどを行っています。不安なこと、心配なことがある方はご相談ください。
    助産ケアの料金は、30分5,000円、60分10,000円です。(非課税)

    ■メンタルケア、産後うつ対策

    私たちは妊産婦さんのメンタルケアを大切にしています。
    対策の一つ目は、入院中の疲労改善です。十分に睡眠時間をとることは心身の疲れを解消するために非常に重要ですから、ご希望があれば新生児室で赤ちゃんを預かり、ゆっくりと眠れる環境をつくります。さらに、ご希望に応じて、基本は産後5日間としている入院を7日間に延長できます。また、疲労緩和のための運動プログラムを行うことがあります。
    二つ目は、授乳のお悩みを解消することです。たとえば、疲れにくい授乳の姿勢を指導したり、授乳のお悩みを聞いて解決方法を探ったりいたします。個室では授乳時の体をサポートして疲れにくくするためのクッションをご用意しています。