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紹介状持参のお願い
外来患者の皆さまにおかれましては当院を受診される際はお近くの医院、クリニック、またはかかりつけの医師からの紹介状(診療情報提供書)をご持参いただきますようお願いいたします。
出産をご希望の方
ご妊娠おめでとうございます。私たちは、妊産婦さんと赤ちゃんが健康で安心して過ごせるよう、妊娠期間中からお産までの間、そして赤ちゃんが生まれてからのサポートを行います。
■産科について
当院の産婦人科部門のうち、主に分娩を担当いたします産科部門につきましてご紹介をいたします。
通常の健診は医師による毎回の超音波検査を含む健診となりますが、超音波専門外来での胎児スクリーニング検査も行いますし、助産師と面談していただき、些細なことでも妊産婦さんのお悩みを可能な限り解消するべく努めてまいります。
当院では産科外来と産科病棟が同一フロアーにあり、周産期に特化したケアを助産師が行っています。
経腟分娩は、なるべくリラックスして過ごすことができるように、陣痛の最中に移動しなくて済むLDR(陣痛室・分娩室・回復室が一体となった個室)で行っています。
また、2025年3月からは経産婦さんを対象に、無痛分娩を開始します。医師、助産師で協働し、安心で安全な出産をサポートいたします。
NTT東日本関東病院 産科の公式インスタグラムです。お部屋やお食事、産後ケアなどの様子をご案内しています。是非ご覧ください。
■分娩費用について
総額 | 項目 | 費用 | |
---|---|---|---|
正常分娩 | 550,000円~ | 分娩料(正常分娩時、産科医療保障制度含む) | 346,000円 |
分娩入院料 | 19,000円/日 | ||
新生児哺育料 | 15,000円 /日 | ||
※無痛分娩料 | 100,000円 | ||
保険診療 分娩 (帝王切開) |
606,000円~ | 分娩介助料(異常分娩時)、入院料・手術料等(健康保険使用) | 約471,000円 |
新生児哺育料 | 15,000円/日 |
※無痛分娩を実施された場合、正常分娩でかかった費用に10万円がプラスされます。
例1)正常分娩入院モデル:5泊6日想定(入院した日に生まれて、翌日を1日目として5日目に退院)
34.6万円+(1.9万円+1.5万円)×6日=34.6万円+20.4万円=55万円
例2)保険診療分娩入院モデル:8泊9日想定(保険診療料は、疾病・入院日時で変動)
約47.1万円+1.5万円×9日=約60.6万円
上記の他に、点滴、検査、処方、文書料金など必要に応じて5万円程追加されます。
別紙:健診と出産費用について
- ※時間外(17:00〜8:30)、土日・休日に分娩された場合(帝王切開を含む)、30,000円がプラスされます。
- ※全て、非課税となります。
- ※「直接支払制度」をご利用された場合、上記総額から出産育児一時金制度として500,000円が病院に直接支払われます。詳しくは、担当医師や助産師にご相談ください。
- ※出産費用は、クレジットカードでのお支払いも可能です。
- ※概算金額のため、実際にお支払いいただく金額と異なる場合があります。予めご了承ください。
■妊婦健診費用について
- 初回:10,000円(非課税)
- 2回目以降:8,000円(非課税)
- 助産師外来:8,000円(非課税)
- 胎児超音波外来:13,300円(非課税)※胎児超音波検査5,300円含む
- ※必要に応じて行う血液検査などの費用は、妊婦健診の料金とは別に発生します。
■受診時期について
妊娠の可能性が考えられる場合、まず市販の妊娠検査薬でご確認ください。陽性反応がでましたら、できるだけ早めの受診をお勧めします。
他院での妊婦健診・セミオープンをご希望の方は、紹介状をご持参のうえ33週まで(33週6日)に一度当院を受診してください。34週以降の妊婦健診は当院で受けていただくことになります。
その他週数に関わらず、ご事情により当院での分娩を希望される場合は一度お電話にてご相談ください。
なお出生前検査、双胎は取り扱っておりません。
■無痛分娩について
対象は経産婦さんで、原則計画分娩となります。平日の日中のみ行います。分娩後の過ごし方は、麻酔の効果が切れれば正常分娩と変わりありません。状況によっては必ずしもご希望に添えないこともありますのでご了承ください。詳細につきましては、外来受診時にお尋ねください。
無痛分娩の内容
無痛分娩とは麻酔を使用する分娩方法で、分娩全ての痛みを取り除くのではなく、最低限の痛みに抑えるものです。代表的な麻酔法は硬膜外麻酔です。これは脊柱(背骨)の骨の隙間から針を挿入し硬膜外腔というところに直径1mm以下のカテーテル(管)を留置し、そこから麻酔薬を入れることで分娩の痛みを軽減する方法です。
当院では当面の間、計画出産での分娩誘発に限り無痛分娩を併用いたします。
リスクや副作用
副作用としては血圧低下や掻痒感、母体の発熱が起こりえます。また重篤な合併症としては局所麻酔薬中毒や全脊髄くも膜下麻酔が挙げられます。また無痛分娩の麻酔が分娩に与える影響としては分娩時間の延長や鉗子分娩・吸引分娩の増加があります。帝王切開率への影響はありません。
■受診のご予約について
当院で分娩をご希望の方はお電話(03-3448-6111)もしくはWEB初診予約にてご予約をお取りいただきご来院をお願いいたします。ご来院に際して、紹介状をお持ちの方はご持参ください。
産科外来は当院8階です。初めて受診される方は1階初診窓口にて受付後、また再診の方は1階再来受付機にて受付し、尿検査後、8階の産科外来までお越しください。
■ポリシー
私たちは、安全でかつ快適な妊娠・分娩を目指し、“妊産婦さんに無理をさせないこと”をポリシーにお産にあたっています。“こうあるべき、するべき”という考え方や既存のルールを押し付けることはせず、妊産婦さんお一人おひとりの希望や価値観を尊重し、心身ともに無理をさせないように心がけています。お産後のつかれた体を休ませることを最優先として、特に授乳に関しては無理のないように心がけています。
■特徴
総合病院の強みを生かし、各診療科と連携して迅速に対応
日本産科婦人科学会 産婦人科専門医が在籍しており、且つ必要に応じて他部門と連携し迅速に対応することができます。24時間体制で必要な検査を行うことができますし他診療科と連携することで、万が一の事態に対応することが可能です。
助産師が“心強い味方”として妊産婦さんをサポート
当科でお産に関わる看護職は、全員が助産師の資格を持っています(2024年11月時点)。
助産師は、妊娠・出産において専門知識を有し、お母さんたちをサポートする“心強い味方”です。妊娠、出産、子育てに関することから健康や生活のことまで、困っていることなどがあれば、ぜひ助産師にご相談ください。
自宅や職場の近くで妊婦健診を受診できる“セミオープンシステム”を採用
当院では、自宅や職場の近くの診療所で妊婦健診を受診できる“セミオープンシステム”を積極的に採用しています。比較的状態の安定している33週までは通いやすい診療所で妊婦健診を受け、お産の準備を進めていく34週からは当院に通っていただくことができます。
リスクが高い場合にも安心して出産できるよう対応
近年、日本では産婦の出産年齢が上昇していますが、加齢に伴って妊娠中や出産時のリスクも上昇することが知られています。当院では、お産を希望される方を幅広く受け入れるとともに、妊娠中や出産時のリスクが高い方でも安心して出産できる環境を整えています。
がんや血液疾患、持病を持つ方などの妊娠、出産をサポート
AYA世代(15歳〜39歳までの思春期、若年成人)のがんや血液疾患など、従来は“子どもを産むのは難しい”とされるケースでも、現在は治療法の進歩によって出産を諦めなくてもよい可能性が出てきました。当科では、ほかの診療科でがんや持病を治療中あるいは治療後の方が妊娠や出産を希望された際には、疑問や不安をお伺いし、治療を継続しながら安全に妊娠・出産・育児ができるようサポートしています。
■メンタルケア、産後うつ対策
私たちは妊産婦さんのメンタルケアを大切にしています。
対策の一つ目は、入院中の疲労改善です。十分に睡眠時間をとることは心身の疲れを解消するために非常に重要ですから、ご希望があれば新生児室で赤ちゃんを預かり、ゆっくりと眠れる環境をつくります。さらに、ご希望に応じて、基本は産後5日間としている入院を7日間に延長できます。また、疲労緩和のための運動プログラムを行うことがあります。
二つ目は、授乳のお悩みを解消することです。たとえば、疲れにくい授乳の姿勢を指導したり、授乳のお悩みを聞いて解決方法を探ったりいたします。個室では授乳時の体をサポートして疲れにくくするためのクッションをご用意しています。