消化管内科

(1)概要

消化管内科では、消化管疾患全般に対する内視鏡検査・治療を行います。中でも食道、胃、十二指腸、大腸の早期がんに対する内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD:内視鏡を用いてがんのある部分の粘膜下層までを剥離し、病変を一括切除する治療)を積極的に行っています。特に、十二指腸がんに対するESDに関しては、関東のみならず遠方からも患者さんにお越しいただいています。また、小腸や大腸に対するカプセル内視鏡検査(カプセル型の内視鏡を飲み込んで行う検査)も行っています。
内視鏡室は全11室備えており、7部屋は一般診療専用(1階)、4部屋は人間ドック専用(2階)です(2021年2月現在)。内視鏡検査・治療機器も常に新しい機器にアップデートするようにしています。
(参考資料)

(2)ポリシー

苦痛は少なく、精度の高い検査・治療を目指して

内視鏡検査の主な対象疾患であるがんは、見落とさずに発見しなくてはいけない病気です。内視鏡部では、どのような早期がんも見落とさないよう、精度の高い内視鏡検査を目指しています。同時に、希望される患者さんには積極的に麻酔薬(鎮静薬)を使用するなどして、苦痛の少ない内視鏡検査・治療を心がけています。

(3)特徴

多数の症例数

食道、胃、十二指腸、大腸におけるESDの年間合計症例数は約900件にのぼり、多数の治療件数を誇ります。また、上部内視鏡検査は年間約11,000件、下部内視鏡検査は年間約6,200件となっています(2021年1月~12月)。
(参考資料)

24時間365日、緊急時への対応

夜間、休日を含めて24時間365日、緊急患者さんの対応にあたっています。急な吐血や下血、内視鏡処置後の出血対応などにいつでも対応できる体制を整えています。

世界各地から研修生を受け入れ

当院の消化管内科には、「高い内視鏡技術を身に付けたい」という志を持つ多くの医師が、見学・研修を受けに来ています。日本全国だけでなく、中国をはじめとして、ヨーロッパ諸国、ロシア、ブラジルなど世界の各国からも研修生が学びにきています。

経鼻内視鏡によるESDを実施

早期胃がんに対して経鼻内視鏡による(鼻から内視鏡を挿入する)ESDを実施しています。
通常、早期胃がんのESDは、麻酔をかけた状態で口から内視鏡を挿入して行います(経口内視鏡)。しかし、高齢の患者さんの場合、麻酔の負担によって合併症を引き起こすリスクが高くなります。
一方、経鼻内視鏡によるESDは、麻酔薬によって鎮静をかける必要がありません。そのため、高齢の患者さんであってもより安全にESDによる治療を行うための体制を整えています。早期胃がんが発見されても、「高齢だから」という理由で治療を諦めざるを得なかった方々に、遠方からお越しいただいています。

患者さんの希望を考慮し、麻酔で苦痛を軽減

消化管内科では、患者さんが希望する場合、積極的に麻酔薬(鎮静薬)を使用して、検査・治療を行うようにしています。処置後は麻酔から完全に覚めるまでの間、リカバリールームでお休みいただきます。リカバリールームでは、急変時にすぐさま対応できるよう、モニターを装着するなどして安全管理を徹底しています。


消化管内科を受診される方へ

現在、ほかの病院や診療所の先生にかかっている場合には、これまでの経過をお知らせいただく「診療情報提供書(紹介状)」をお持ちください。それによって、患者さんの病状を正確に知ることができ、不必要な検査や外来通院を減らすことができます。
当院の消化管内科には、とても多くの患者さんにお越しいただいているため、「初診から治療を受けるまでの日数が長いのではないか」と心配される方もいらっしゃるかもしれませんが、そのようなことはありません。症例にもよりますが、最初の外来受診から、おおよそ1〜2週間後には内視鏡検査・治療を行えるような体制を目指しています。当院で内視鏡検査・治療を希望される方々の来院をお待ちしております。

内視鏡Q & A

部長 大圃 研

 

「メディカルノート」掲載インタビュー

疾患啓発記事:
早期消化器がんに対するESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)とは?
ストーリー:
「内視鏡をさらに普及し、多くの患者さんの人生を取り戻したい」