スト-マ外来

ストーマは、手術などによっておなかにつくられた排泄口のことで、人工肛門や人工膀胱(ぼうこう)などがあります。

ストーマ外来ではストーマを造設した患者さん、これから造設される患者さんとご家族の心配事について、皮膚・排泄ケア認定看護師がご相談をお受けします。

ご相談内容

  • ストーマ造設手術前のご相談や情報の提供
  • 手術後のストーマやケア状況の定期的な確認
  • ストーマに関連した皮膚トラブル、排泄物の漏れ、装具の相談
  • 日常生活でお困りのことに対する相談
  • 尿、便失禁や皮膚トラブルでお困りの方の相談

ご予約・お問い合わせ方法

  1. 当院で手術を受けられた方
    外科外来受付にご連絡ください。(人工膀胱の方もこちらにご連絡ください。)
    電話:03-3448-6251(平日:9時~17時)
  2. 当院以外で手術を受けられた方
    「ストーマ外来」受診の際には、当院の診療科受診が必要となります。手術を受けられた医療機関から、診療科宛の診療情報提供書(人工肛門は消化器外科、人工膀胱は泌尿器科)を入手いただき、代表電話番号(03-3448-6111)にご連絡ください。診療科の受診予約に併せて「ストーマ外来」のご予約をさせて頂きます。

受診時の持ち物

ストーマ外来では、装具を外して直接ストーマや皮膚の状態を確認します。普段ご使用になっている装具・ケア用品一式を外来にご持参ください。

場所 1階 15.16 外科外来
(人工膀胱のご相談もこちらで実施しております)
外来時間 月・火・木・金:9:00-11:30 13:30-15:00
第1・3水 9:00-11:30 13:30-15:00
※予約制
休診日 土曜日、日曜日、祝日・振替休日、年末年始
予約方法 代表電話番号(03-3448-6111)へおかけいただき、ご予約ください

「皮膚・排泄ケア認定看護師」について

皮膚・排泄ケア認定看護師 藤村 睦子
穴澤 智美

創傷・オストミー・失禁の看護分野において、熟練した看護技術と知識を用いて水準の高い看護実践のできる看護師のことです。

W(Wound)= 創傷

健常な皮膚を維持するためのスキンケアを通して、皮膚のトラブルや傷が出来ないように看護します。また創傷がある方に対してもスキンケアの実施や創傷が治りやすい環境を整え、創傷の治癒促進をはかります。

主に創傷ケアではこんなことをします

  • 褥(じょく)瘡(そう)(床ずれ)ができやすい患者に対してその予防方法について計画立案します。
  • 褥瘡などの傷が治りやすい療養環境を整えるために、寝具の選択、医師と共に適切な治療材料の選択、良好な栄養状態の保持などのアドバイスをします。
  • 高齢者などの傷つきやすい皮膚や傷の周囲のスキンケア方法等のアドバイスをします。

O(Ostomy)= ストーマ(人工肛門、人工膀胱)

ストーマケアはストーマをもつ方、これから手術を受けられる方に対して、ストーマとストーマ周囲皮膚などの管理、ストーマ装具の選択、日常生活へのアドバイス、精神的なサポートなどを行います。

主に、ストーマケアではこんなことをします

  • 手術前にストーマについて説明します。
  • 術前に医師とストーマを造設する位置を決めます。
  • 術後にストーマ保有者の日常生活の方法について説明し退院を支援します。
  • ストーマ保有者に適したストーマ装具やケア方法の選択をします。
  • ストーマ外来でストーマ周囲皮膚の定期的な観察やトラブル時のケア方法の指導をします。
  • ストーマ外来などで日常生活の相談をうけます。

C(Continence)= 排便・排尿の調節機能を回復すること(コンチネンス)

コンチネンスケアは便・尿失禁に伴う機能の改善を促すケアです。特に病気や手術後に発生する失禁に対する排泄管理、失禁による皮膚のかぶれなどの改善と予防を行います。

主に、失禁ケアではこんなことをします

  • 尿失禁や便失禁をしている方に対して、適切な失禁装具を選択し日常生活をアドバイスします。
  • 便や尿失禁による皮膚のトラブルがある方に対して、皮膚のケア方法をアドバイスします。
  • 骨盤底筋訓練の指導を行い、正しい方法で、毎日続けられるようにサポートします。
  • 失禁を悪化させる肥満・便秘の改善に関する生活指導を行います。