緩和ケア科
緩和ケア病棟
緩和ケア病棟は、現代の医学のレベルでは治癒が困難とされたがん(悪性腫瘍)の患者さんのからだやこころのつらさを和らげる治療やケアをおこなう専門病棟です。苦痛をやわらげるための薬の調整や、看護ケアをはじめとして、がん拠点病院の総合力を活かして、放射線治療、神経ブロック、リハビリテーションなども取り入れています。痛みやだるさなどの不快な症状を取り除くだけでなく、精神的な苦痛を軽減し、患者さんやご家族が可能な限り穏やかな時間を過ごせるよう努めています。また、外出や退院の支援も行っています。
医師・看護師・薬剤師のほか、管理栄養士、リハビリスタッフ、歯科衛生士、臨床心理士、ソーシャルワーカー、栄養士などがチームを組んで全人的ケアを行います。また多くのボランティアがそれぞれの特性を活かし、アロマセラピー、リフレクソロジー、音楽療法などを展開いたします。外出や退院の支援も行っています。
ご入院頂くには、以下の要件を満たしていただくことが必要です。
- ご自分の病名や現在の病状を理解している
- 治癒を目的とした積極的ながん治療(輸血を含む)は行わない
- がんが悪化したとき、延命治療(人工呼吸、心臓マッサージなど)を行わない
- がんによる苦痛緩和を希望している
- つらさががんによるものではない場合、または症状が落ち着いている場合は転院(一般/療養型病院)または退院(自宅/施設等)を目標とする
- 患者さん・ご家族が、上記内容についてご理解いただき、同意されている
入院費用について
一般病棟と同様、保険診療の対象となります。食費(460円/1食(非課税))と差額室料は、自己負担となります。
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①レンタル
- パジャマ・タオルセット 日額495円(税込)
- 紙オムツセット 日額605円(税込)
- バスタオル 2~3枚
- フェイスタオル 2~3枚
- 歯ブラシセット
- シャンプー・リンス・石鹸
- リハビリシューズ/上履き
(スリッパやサンダルは転倒予防の為、使用できません) - パジャマ(有料レンタルもあります)
- ティッシュ
- 入れ歯・眼鏡・髭剃りなど
- 必要時口腔ケア用品・オムツ・保湿剤クリーム等の購入をお願いしています。
※有料個室をご利用される場合は無料でレンタルできます。詳細はこちらをご確認ください。
②入院時にお持ち頂くもの
緩和ケア病棟の療養環境について
緩和ケア病棟で特に配慮していること
- 各病室内は落ち着いた雰囲気となるよう木質系インテリアを使用しています。
- 同階フロアーに屋上庭園をつくり、緑を楽しめるようにしています。
- カードキー、モニターカメラなどの設置により、セキュリティを確保しています。
- 各病室の患者名は、中央で看護師が操作しない限り表示されません。
- 病棟入口は24時間施錠されています。
室料(1日当り) 27,500円(税込)
【室内設備】
- 病室内にご家族宿泊室を備えています。
- ご家族、お見舞いの方とのひと時を過ごせる広いスペースを確保しています。
- テレビ、冷蔵庫の利用は無料となります。
室料(1日当り) 22,000円(税込)
【室内設備】
- ご家族、お見舞いの方とのひと時を過ごせる広いスペースを確保しています。
- テレビ、冷蔵庫の利用は無料となります。
室料(1日当り) 無料
【室内設備】
- 冷蔵庫の利用は無料となります。但しテレビの利用は有料となります。
寝具
- シーツ、枕カバーなど病院の寝具類は、原則一週間に1回交換しております。
病棟のセキュリティ
患者さんが屋上庭園に出る場合は、看護師にお申し出いただいて、セキュリティ解除のうえご利用いただけます。
お食事の提供
● 朝食
- 朝食のみ三種類のメニュー(A・B・C)からお選びいただく「選択メニュー」で提供しております(但し、常食あるいは全粥食の場合)。
C食はプラス220円(税込)のご負担となります。
● 昼食、夕食
- 選択メニューは提供しておりませんが、少量での多品目の献立により提供しております。
● 選択メニュー
- 毎週木曜日の昼食は選択メニューとして、栄養士が患者さんのご要望と体調にあった食事を提供しております。
入院中はご家族、ご面会の皆様とご一緒にリラックスして過ごして頂けるよう、庭園や対話コーナー等の空間づくりに努めています。
屋上庭園(車椅子利用も可能)
談話コーナー(談話の一時)
談話室(大広間でのイベントや団欒の一時)
診察・問診室(待合の美の空間)
入院中の入浴施設や家族控室など、安全性を担保
ご家族控室
ご家族控室(ご宿泊も可能:有料)
全身自動浴槽機(寝たままでの入浴)
和式浴槽機(ご家族同伴も可能)
部長 鈴木 正寛