泌尿器科

(1)概要

泌尿器科では、副腎腫瘍などの男性生殖器系腫瘍、尿路結石などの尿路閉塞性疾患、過活動膀胱などの排尿機能関連疾患、膀胱炎などの尿路性器感染症、勃起障害などの男性生殖器疾患を幅広く扱っています。可能な限り臓器を温存し、患者さんの早期回復を目指した治療を提供できるよう取り組んでいます。
前立腺センターでは前立腺疾患全般を扱いますが、主に前立腺肥大症と前立腺がんの治療に注力しています。内科的治療から手術・放射線治療にいたるまで幅広い治療を行っています。

(2)ポリシー

臓器温存し、患者さんの早期回復を目指す

当科・当センターでは、できる限りがん組織以外の正常部分を残して、本来の臓器機能を温存し、治療後も快適に日常生活を送ることができるような治療を目指しています。より負担の少ない手術を実現するため腹腔鏡手術や手術ロボットを導入し、患者さんの早期社会復帰を支援しています。

(3)特徴

臓器温存手術に注力

当科でのがん治療において、従来から力を入れているのは臓器温存手術です。できるだけがん組織以外の正常部分を残して、本来の臓器機能を温存し、治療後も快適に日常生活を送ることができるよう治療を行っています。
しかし、臓器温存が難しいような腎がんや腎盂がん・尿管がん・腎盂形成術などは腹腔鏡手術を積極的に行い、患者さんにとって負担の少ない低侵襲手術に努め、早期社会復帰を目指しています。また、2016年4月には、ロボット支援腹腔鏡下腎部分切除術も導入しました。

ロボット手術による前立腺がん摘出手術

当科・当センターでは「ダヴィンチ」という内視鏡下で手術を支援するロボットを導入しています。
現在、前立腺がん全摘出手術には開腹手術と腹腔鏡手術がありますが、これらの手術のよい所を併せたものがダヴィンチのロボット手術だといえます。なぜなら、ロボット手術では、ロボットアームが人の関節のようになめらかに動くことから細かく的確な縫合ができることに加え、腹腔鏡下で行うことから従来の開胸手術と比べると出血の量が少なく済むという、双方の利点をもつからです。なお、手術による傷口は小さく、術後の痛みも少ないです。

VR手術ナビゲーションの導入

当科・当センターでは、VR手術ナビゲーションを導入しています。VR手術ナビゲーションとは、二次元のCT画像やMRI画像を立体化するシステムです。立体的に手術部位を確認できるためより正確な手術につながり、出血量の減少や手術時間の短縮につながっています。
また、看護師や麻酔科の医師などを含め、チーム全体で共通のイメージをもつことができるため、チーム医療にも活用しています。さらに、患者さんへ治療の説明をする際にも活用しています。


泌尿器科・前立腺センターを受診される方へ

当科・当センターでは、チーム医療を実践しており、安心して手術や治療を受けていただけるような体制づくりに力を入れています。がんの手術を希望される場合、前医の紹介元の先生の紹介状を持参し、可能であれば直近の画像診断資料や病理診断資料も併せてお持ちください。
また、お薬手帳をお持ちの方は持参してください。血液をさらさらにする薬など、服用されている薬によっては、手術の際に出血の可能性があるからです。当科・当センターでは、薬剤師が介入し、手術の前に服用している薬を確認していますが、その際にもお薬手帳があるとスムーズに治療を進めることができるでしょう。

部長 志賀 淑之

 

「メディカルノート」掲載インタビュー

疾患啓発記事:
前立腺がんに対するロボット支援手術の効果とは?
ストーリー:
「“何が患者さんのためになるのかを考えて行動する」

低侵襲・機能温存手術ロボット手術センター