NTT東日本 関東病院 ロボット手術センター

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ロボット手術センターとは

当センターは、泌尿器科、呼吸器外科、産婦人科、外科を中心とした複数の診療科が一つの部門として集約することで、機能的に手術を実施できる体制を整えています。

高い専門性や技術を持ち、豊富な実績を有する医師で構成され、厳しい認定を受けた医師が多数在籍しています。ロボット手術を含むがん治療において、ハイレベルな「医師・技術」「実績」「治療環境」「サポート体制」を備えた病院として、今後もより良い医療を提供してまいります。

当センターにおけるロボット手術の対象疾患 (2020年3月現在)

保険適用
  • 腎がん
  • 前立腺がん
  • 原発性肺がん
  • 転移性肺腫瘍などの肺悪性腫瘍
  • 縦隔腫瘍全般(胸腺腫、神経原性腫瘍など)
  • 子宮良性疾患(子宮筋腫、子宮腺筋症など)
  • 早期子宮体がん
  • 直腸がん
保険適用外
  • 子宮体がん(リンパ節転移が疑われる場合)
ダヴィンチ

医師紹介・実績

泌尿器科 志賀 淑之 泌尿器科部長
ロボット手術センター長
1994年筑波大学医学専門学群卒業。虎の門病院、聖路加国際病院勤務、東京腎泌尿器センター大和病院院長を経て、2015年から現職。CT・MRI画像を立体化するVRナビゲーションシステム開発に携わる。日本泌尿器科学会泌尿器科専門医。
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「ロボット手術は直接、患者さんの体に触れている感覚がない治療です。だからこそ、それを扱う医師は手当てや心のケアができなければなりません。高度な治療を提供しながら、温かみのある医療を心がけてまいります」

泌尿器科では前立腺がんの前立腺全摘除術、腎がんの腎部分切除をロボット手術で行っています。6カ所の小さな傷口からできる手術で、出血が少なく、合併症を抑えられるのが特徴です。
ロボットのアームで細かい操作が可能なため、排尿などの機能を温存できる可能性が高いというメリットがあります。低侵襲なので、手術の翌日には立って歩けるほどに回復する患者さんもいらっしゃいます。
また、泌尿器科では、腫瘍塞栓などのロボット手術では対応できないような広範囲にわたる切除術にも対応しているほか、難症例にも対応できるのが強みです。

ロボット手術ならではの特徴を教えてください。
泌尿器科におけるロボット手術は、6カ所の小さな傷でできます。
男性の骨盤は握りこぶし一個分しか幅がないんです。そこに術者と助手の両手が入ったら狭いし、奥の方は暗くなってしまいます。そして、ここには足から戻る血管などが集まっていて、傷つけると大出血してしまう可能性があるので、術者の技量が如実に出る手術です。開腹手術では、経験の少ない医師だと2.5ℓは出血することもあります。
一方、ロボット手術では、出血は100cc程度で、無輸血で手術可能なことが多いです。それは、ロボット手術では頭側を25度下げた状態とし、腸や膀胱を上へ移動させているのと、お腹の中を炭酸ガスで膨らませるので、気腹圧といって普通の気圧よりも高い状態となるためのようです。加えて、ロボットのアームでは細かい操作ができるので止血術も丁寧にできますし、余計な糸と針を使ったり、電気メスによって熱で凝固して血を止めたりする操作も少なく、出血による貧血も抑えられます。これらによって、ペニスを勃起させる機能を維持したり、合併症を少なくしたりできるようになってきました。さらに、退院までの期間も短く済む傾向にあります。
ロボット手術では、術後7日目で退院する方が多く、開腹手術だとプラス3日くらいになる傾向があります。
ロボット手術の実績について教えてください。
私は2015年にロボット手術センター立ち上げのために当院に召致され、2019年よりロボット手術センター長に就任しました。これまで1,000件以上のロボット手術に携わってきた中で、さまざまな合併症や難しい症例にも対応してきました。
当院の泌尿器科においても、2015年からの5年間で500件以上のロボット手術を行っています。泌尿器科だけで年間100件以上のロボット手術を行っており、症例が集まるため、技術レベルをキープすることもできると考えられます。
ロボット手術の治療体制や取り組みについて教えてください。
当科は、単にロボット手術を行うというだけでなく、がんを扱う診療科として、ロボット手術では対応できない、がんを広範囲に合併切除する拡大手術ができる、スペシャリストが在籍しています。 また、抗がん剤治療を実施する腫瘍内科とも密に連携を取り、必要な方については併診していきます。抗がん剤のメンテナンスや選定を含めて、一緒にカンファレンスを行っています。 さらに、緩和ケアセンターとの連携も非常にスムーズです。外科的なアプローチだけではなく、内科的なアプローチや心のケアを包含し、チームとしてしっかりと治療にあたっています。患者さんをトータルで治す全人的治療を考えています。
最後にメッセージをお願いします。
当院ではロボット手術における、バーチャルリアリティ(VR)を導入しています。このVRの立体映像を用いて、手術前のシミュレーションができます。
また、複数のゴーグルを用い、大人数で多面的に立体映像を見ることができるので、助手、麻酔科医師、看護師との連携に有効です。さらに、録画記録をすることで、術後の手術検証や教育に使用することも可能です。まだ全例には使用していませんが、今後広げていきたいですね。
患者さんにとっての最大の低侵襲は、がんの再発をしないことですから、そのための精密な治療を追求していきたいです。また、ロボット手術の術者の教育・指導も使命だと考えています。
私自身、ロボットには触覚がないからこそ、患者さんの手当てができる、心もケアできるような温かみのある治療を心がけています。高度な技術を持ちながらも、きちんと患者さんに寄り添えて手当てできる、触覚を持った、感じられる外科医を育てていきたいです。
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泌尿器科のロボット手術実績

症例数518例
(2015年12月~2020年2月)
呼吸器外科 松本 順 呼吸器外科部長
1989年山梨医科大学卒業。日本赤十字社医療センター、総合病院 国保旭中央病院などでの勤務を経て、2011年から現職。専門分野は肺がん、縦隔腫瘍。日本呼吸器外科学会呼吸器外科専門医。
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「肺の手術の難しいところは、患者さんによって肺の状態が違うこと。それぞれにアプローチ法を考え、テーラーメイドの手術が求められます。ロボット手術も含めたすべての選択肢の中から、ベストな治療を追求します」

呼吸器外科では肺がんに対する肺葉切除術でロボット手術を実施しています。5つある肺葉のうちの1つを切り取る手術が保険適用となります。胸腔鏡手術に比べるとアームを差し込むための穴は増えますが、その分、医師が視野を広く確保できることで安全で確実な手術につながります。
条件によってはロボット手術から胸腔鏡手術に切り替える場合もあるため、開胸手術・胸腔鏡手術でも高い技術力を備えておく必要があります。当院では、患者さんに最良の治療を提供するために、幅広い治療を行う体制作りにも力を入れています。

ロボット手術ならではの特徴を教えてください。
ロボット手術では3D画像が見えており、遠近もはっきりとわかります。胸腔鏡手術に比べると、ロボット手術のロボットには術者が使えるアームが3本あり、穴は1つ増えます。一見ダメージが増えるように思えますが、このサードアームは助手のような役割をしております。そのため、サードアームをうまく使えるようになれば、ロボット手術がより効率的に進み、リスクも少なく、術者のストレスも少なくなると考えられます。
呼吸器外科では肋骨の間で手術を行うのですが、穴の数を減らす方向と、穴の数は増えるけれど安全で確実な手術をめざす方向の、2つの流れがありますね。穴の数を減らす手術は、術者に負荷がより多くかかってきます。一方、ロボット手術では術野の展開がしっかりでき、構造物を確認しながら手術できるので、手術の安全性が従来方法より高まると考えられます。
ロボット手術の実績について教えてください。
当科では2018年から2019年までの累計で80件以上のロボット手術を行っており、私自身も、これまで肺がん54件、縦隔腫瘍6件と60件のロボット手術を行った経験があります。患者さんの状態に合わせて最適な手術方法を選択する努力をしていきますが、今後もロボット手術の件数が増えてくるのではないかと考えています。
ロボット手術の治療体制や取り組みについて教えてください。
肺の手術の難しいところは、5枚ある肺葉が一つ一つ違い、常にテーラーメイドの手術になるところです。ロボット手術は選択肢の一つであり、私たちはいくつもある方法から、患者さんにとって最も安全で的確な治療を選択することが重要です。
ロボット手術は、操作や感覚に慣れてからは安全性が高いと言えるのではないかと思います。ただ、患者さん由来の難しい条件があったときには、ロボット手術から胸腔鏡手術に切り替えることも必要となります。
ロボット手術のみならず、開胸手術・胸腔鏡手術の高い技術力と対応力を備え、患者さんにとって最良の治療を提供できるような体制作りを心がけています。
最後にメッセージをお願いします。
私たちの仕事はがんを取り除くことです。そのためには、がんをしっかりコントロールすることも大切ですね。また、手術に関して言えば、アプローチ方法は大変重要です。呼吸器は立体的で、気管支、血管、肺とそれぞれ感触が違うものです。
また、患者さんによって、もろい肺もあればかたい肺もあります。そして、一回空気が漏れたり、出血したりすると、命の危機に直結してしまいます。どのような体の向きで、どのような傷のつけ方で手術を行うかといったアプローチ方法は、構造やがんのある位置などによって、患者さんごとに全く違います。そのため、画像を見て術式をイメージしたり、患者さんの状態や体力に合わせて、手術方法を考えたりすることも必要です。そうして、私たちはロボット手術を含めた多様な選択肢を利用し、患者さん一人ひとりにとって、いい方法を提供していきます。
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呼吸器外科のロボット手術実績

症例数92例
(2018年9月~2020年2月)
産婦人科 近藤 一成 産婦人科主任医長
1997年筑波大学医学専門学群卒業。東京厚生年金病院、筑波大学附属病院などで勤務。2009年から現職。腹腔鏡手術を専門に子宮頸がんの予防にも尽力。日本婦人科腫瘍学会婦人科腫瘍専門医、日本産科婦人科学会産婦人科専門医。
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「3D画像で術野が立体視できるため、より精密な治療が可能です。術者が良いコンディションを保ちながら集中して手術できるので、治療精度の向上につながります」

産婦人科では子宮筋腫、子宮腺筋症といった良性の子宮疾患と、子宮体がんの治療でロボット手術を導入しています。子宮体がんのうち保険適用となっているのは、リンパ節転移がないもののみで、脳動脈瘤や緑内障など手術時に頭を下げる体勢による負担が考えられる患者さんには、適用しないケースもあります。
腹腔鏡下手術と比べてロボット手術は、より低侵襲で傷口のダメージが少ない傾向があるのが特徴です。アームが穴に固定された状態で、そこを起点として動くので、傷口が広がらず出血が少なく、術後の痛みも軽減される傾向があります。

ロボット手術ならではの特徴を教えてください。
腹腔鏡手術とロボット手術では術者の負担が違います。子宮体がんの手術は4時間くらいかかりますが、その間、腹腔鏡手術ではずっと立っています。一方、ロボット手術は、座りながら遠隔操作で行います。また、腹腔鏡手術は2Dの映像を頭の中で立体化してから手術をしますが、ロボット手術では直接、立体視できます。ロボット手術では肉体的にも、視覚的にも術者の負担が少なく、集中力を保っていいコンディションで手術でき、技術的な精度も上がる可能性が高いです。
また、ロボット手術は腹腔鏡手術よりもさらに出血量が少ないことが多いです。ほとんど出血しないこともあり、術後の採血の方が、量が多いくらいです。術後に炎症の所見もあまり見られません。数字としてはCRPという炎症の値が、腹腔鏡手術に比べても少ないです。合併症を起こしたり感染したりするリスクも減少します。腹腔鏡手術でもロボット手術でもポートを4、5カ所作り、そのポートを利用して鉗子を操作しますが、腹腔鏡手術では鉗子の先が固定されていてお腹の中で鉗子そのものを大きく動かす必要があります。
一方、ロボット手術の場合はポートが支点になっていて動かず、鉗子の先が360度回転し、変幻自在に繊細な作業ができるので、腹腔鏡手術よりも小さな動きで広範囲の処置が可能です。特に、子宮の前には膀胱、後ろには直腸、脇には尿管があり、臓器が入り組んでいます。そういった周りの臓器をできる限り傷つけずに、細かいところに入り込めるため、私自身が子宮の細かな狭いところに入って手術をしているような感覚になります。
さらに、縫合の処置について、糸での縫合結紮の手技には非常に高い技術力が必要ですが、ロボットの鉗子の先は人間の手と同じように動かせますので、こまやかに縫うことができます。医師による技術の差も少なくできていますね。ただし、頭低位といって、頭側が下がる体勢になるので、脳動脈瘤がある方、眼圧が上がると困る緑内障の方などには適していません。
ロボット手術の治療体制や取り組みについて教えてください。
我々の科では、婦人科がんを専門にする婦人科腫瘍専門医が5名、内視鏡手術を専門とする腹腔鏡技術認定医が2名、ダ・ヴィンチ術者用ベーシックトレーニング修了の取得医が4名在籍しています。この体制により、安全性に配慮しながら高度な手術を行える環境が整っていると自負しています。
現在、産婦人科のロボット手術において保険診療が適用されている疾患は、子宮筋腫や子宮腺筋症などの子宮良性疾患と早期子宮体がんです。子宮筋腫や子宮腺筋症などの良性疾患について、従来の腹腔鏡手術では操作が困難であった部位にできた腫瘤でも、ロボット手術では対応しやすくなっています。
また、子宮体がんに対しても積極的にロボット手術を行っています。子宮体がんは悪性腫瘍ですから、再発なく完全に治癒させること、すなわち根治性がとても重要です。我々は、開腹手術しかなかった時代から婦人科がんに対する豊富な経験があり、根治性を常に追い求めてきました。さらには、保険診療になる前から子宮体がんに対する腹腔鏡手術を導入し、多くの患者さんに行ってきました。その経験からロボット手術導入もスムーズで、安全性と根治性の両方を追求した治療を行っています。
自費診療にはなりますが、少し進行した子宮体がん(リンパ節転移が疑われる場合)に対しても根治性を充分考慮した上でのロボット手術を導入しています。
最後にメッセージをお願いします。
従来の婦人科手術は開腹手術で行われていましたが、腹腔鏡手術が導入され患者さんの負担は大幅に改善されました。腹腔鏡手術は高度な技術が要求されますが、ロボット手術ではその困難性を克服でき、患者さんだけでなく術者の負担も大きく軽減されます。
術者負担の軽減は精緻な手術を可能とし、それは最終的に患者さんの負担軽減にもつながります。実際に従来の腹腔鏡手術と比べても出血量、手術時間ともに減少傾向にあります。一人で悩まずに我々の施設へご相談ください。一緒に治療を考えていきましょう。
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産婦人科のロボット手術実績

症例数56例
(2018年4月~2020年2月)
外科 樅山 将士 外科医長
2002年横浜市立大学医学部卒業。横須賀共済病院、藤沢市民病院などで勤務し、米国カリフォルニア大学へ留学。がんの基礎研究に従事。横浜市立大学附属病院を経て現職。専門は大腸外科。日本消化器外科学会消化器外科専門医。
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「繊細な手技が要求される直腸がんの手術ですが、360度回転するロボットアームで他の臓器を傷つけずに処置できる可能性が高まります。定期的な内視鏡検査で早期発見・早期治療をめざしましょう」

消化器疾患において高い専門性を備える外科では、直腸がんを対象にロボット手術を実施しています。腹腔鏡下手術と比べたロボット手術のメリットは、肛門が温存できる可能性が高まることに加えて、神経損傷のリスクが大幅に軽減され、術後の排尿障害を抑えられることにあります。
アームがお腹の中で自在に曲げられるので、他の臓器に囲まれた直腸に対して、不必要な部分を傷つけることなく、より繊細な処置が可能になります。傷口が小さいため臓器が乾燥によるダメージを受けにくく、手術部位感染や合併症を引き起こす確率も下がります。

ロボット手術ならではの特徴を教えてください。
外科の消化器分野では、開腹手術から腹腔鏡手術やロボット手術が主流になりました。腹腔鏡手術とロボット手術は、開腹手術に比べると、傷が小さく、臓器が乾燥によるダメージを受けにくいため、回復が早いと言われています。
また、手術部位感染の確率も下げることができます。そしてロボット手術は腹腔鏡手術と比べて、より繊細な手技が可能です。直腸がんの手術においては肛門を温存できる可能性が高まりますし、また神経損傷が少なく、排尿障害などの合併症が抑えられると期待されています。直腸は大事な神経や臓器に囲まれています。ロボットのアームは、腸に沿わせたり、前立腺と直腸の間を剥がしたりする際に、お腹の中で適切な角度で曲げられるので、いろいろな臓器への傷を最小限に防ぎながら、狭い骨盤のさらに奥へ届くため、機能を温存できる可能性が高まります。
ロボット手術の治療体制や取り組みについて教えてください。
当科には、私を含めて、日本内視鏡外科学会をはじめ、さまざまな学会の技術認定医や専門医資格を持っている医師が複数います。専門性が高い医師がそろっていることで、ロボット手術を含め、あらゆる治療に対応できますし、救急疾患にも24時間365日対応しています。
また、術後のケアとして、週に1回、外科部長の回診がありますが、外科医師、看護師、薬剤師、作業療法士や理学療法士のリハビリテーションスタッフが参加し、多職種で回診を行っています。経過が長い患者さんや転院される患者さんには、カンファレンスを行うなど、サポート体制も充実しています。
最後にメッセージをお願いします。
今後、さまざまな分野におけるロボット手術の保険適用範囲が広がればいいなと思います。大腸がんは、比較的治る見込みの高いがんと言えるようになってきました。早期に発見し、早期に治療をするためにも、内視鏡検査や健診を活用していただきたいです。
そして外科のロボット手術の術者になるには、各領域の専門医であること、内視鏡手術技術認定医であることなど、さまざまなハードルがありますので、まずは腹腔鏡手術ができる若手を育てないといけませんね。
ロボット手術は夢があると感じています。自分が患者さんの中に入って手術をしているような没入感がありますし、アームも思い通りに動くので、自分の手で直接やっているような感覚です。これからも、できるだけ若い医師には触ってもらう機会を増やしたいと思います。
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外科のロボット手術実績

症例数31例
(2018年10月~2020年2月)

ストーマ外来について

手術などによって排泄口(ストーマ)を増設された方、増設を予定している方、
ご家族の方を対象にストーマ外来で相談を受けています。

安心の治療・サポート体制

当院では、先進設備をそろえ、豊富な診療実績を誇る医師・スタッフの連携により、早期発見に力を入れた低侵襲な治療を実践しています。急性期治療やがん治療で専門的な医療を提供すると同時に、入退院のサポート体制を整え、地域の病院やクリニックと協力しながら地域医療を支える役割を担っています。

  • 早期発見・低侵襲治療
    早期発見・低侵襲治療
    充実した設備による検査や画像診断、複数の病理医の常勤体制により早期発見を目指すとともに、患者さんの体への負担が少ない治療の実践で、早期退院に向けた取り組みにも力を入れています。
    詳しくはこちら
  • 地域がん診療 連携拠点病院(高度型)
    地域がん診療
    連携拠点病院(高度型)
    東京都から高度型の地域がん診療連携拠点病院の一つに指定されている当院。質の高いがん治療を提供する病院として、地域の病院やクリニックと連携して相互の機能を補完し合い、地域医療を向上させる役割を担っています。
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  • 入退院サポート
    入退院サポート
    患者さんやご家族が安心して入院治療に専念できるように、専門スタッフが入院前からご相談に応じ、スムーズな検査・治療へとつなげます。退院後の生活を見据えたサポートを提供する体制です。
    詳しくはこちら

内視鏡手術支援ロボットのご紹介

ダ・ヴィンチは、アメリカで開発された最新鋭の内視鏡手術支援ロボットです。ロボット手術では、手術に必要な切開部位が小さく、出血も少ないため、術後の回復が早く、患者さんの負担が少ないことが特徴です。
術者(医師)はサージャンコンソールと呼ばれる部分に着座。3Dモニターに映し出される患者さんの術野の拡大画像を確認しながら手元のハンドルを操作し、遠隔でロボットアームに装着された鉗子やメスを動かします。
ダ・ヴィンチの鉗子は関節構造を持ち、人間の手より大きな可動域と手ぶれ補正機能を備えているため、術者は自らの手を動かしているような感覚で、より精緻な手術を行うことが可能です。

ロボット手術の特徴

  • 切開部位が小さい
    切開部位が小さい
    切開部位が小さく、患者さんの体への負担が軽い=低侵襲なことが大きな特徴です。
  • 3Dモニターを通して操作
    3Dモニターを通して操作
    患者さんの術野の3Dハイビジョンが表示され、術者はその映像を見ながら手術します。
  • 精緻な手術
    精緻な手術
    人間の手より大きな可動域と手ぶれ補正機能を備えているため、精緻な手術が可能です。

メリット・デメリット

メリット

全科共通

開腹/開胸手術と比較したメリット

  • 合併症が少ない
  • 出血量が少ない
  • 入院期間が短い
  • 麻薬性鎮痛薬の必要性が少ない
  • 回復が早い
  • 切開部が小さく、瘢痕がほとんど残らない
泌尿器科

開腹手術と比較した
前立腺摘出術におけるメリット

  • がん組織がより正確に摘出できる
  • 神経温存により機能の温存率が向上
  • ・勃起(性的)機能の回復が早い
  • ・尿失禁が回復する可能性が高い
  • 失血量および輸血の必要性が少ない
  • 疼痛が少ない
  • 合併症のリスクが低い
  • 入院期間が短い
  • 手術からの回復および日常活動への復帰が早い
泌尿器科

従来の腹腔鏡下前立腺摘出術と比較した
前立腺摘出術におけるメリット

  • 12カ月後の検査で勃起機能が術前の水準まで回復した患者さんが多い
  • 尿失禁の回復が早い
  • 合併症のリスクが低い
  • 出血量および輸血の必要性が低い
  • 神経損傷のリスクが低い
  • 直腸損傷のリスクが低い
  • 入院期間が短い
  • 再入院およびフォローアップ手術のリスクが低い

デメリット

右記下記に当てはまる患者さんは
ロボット手術が難しい場合があります。

  • 脳動脈瘤や緑内障を患っている方
  • 以前に腹部手術を受けたことがある方
  • 腹部手術での癒着が強い方
  • ※ そのほか患者さん由来の難しい条件がある場合

Q&A

ロボット手術は健康保険で受けられますか? 対象の疾患は?

当センターにおいて、健康保険で受けられるのは腎がん、前立腺がん、膀胱がん、原発性肺がん、転移性肺腫瘍などの肺悪性腫瘍、縦隔腫瘍全般(胸腺腫、神経原性腫瘍など)、子宮良性疾患(子宮筋腫、子宮腺筋症など)、早期子宮体がん、直腸がんのロボット手術です。保険適用外ですが、リンパ節転移が疑われる子宮体がんのロボット手術も受けることができます。

ロボット手術の具体的な金額は? 開腹手術と比べてどうでしょうか?

患者さんの年齢により、負担割合が異なります。開腹手術と比較しても、負担額は変わりません。

※ 入院の日数などにより変動します。
※ 高額療養費制度を利用すると所得に応じて実際の負担額は減額されます。

前立腺がんのロボット手術の場合 (前立腺全摘手術、入院8日を想定)

70歳以上

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対象者 医療費用負担額 高額療養費制度 実際の窓口負担額
現役並み所得者 課税所得690万円以上 約495,000円 約 261,000円
課税所得380万円以上 約 180,000円
課税所得145万円以上 約 95,000円
一般 課税所得145万円以下
  • 2割負担
    約 330,000円
  • 1割負担
    約 165,000円
57,600円
低所得者 住民税非課税(低所得Ⅱ) 24,600円
住民税非課税(低所得Ⅰ) 15,000円
70歳未満

←左右にスワイプしてご覧ください。→

対象者 医療費用負担額 高額療養費制度 実際の窓口負担額
年収約1,160万円以上 約495,000円 約 261,000円
年収約770万円〜1,160万円 約 180,000円
年収約370万円〜770万円 約 95,000円
年収約370万円以下 57,600円
住民税非課税 35,400円

※1 低所得者Ⅱ
世帯員全員が①市町村民税非課税者、又は②生活保護法の要介護者であって、
自己負担限度額・食事標準負担額の減額により保護が必要でなくなる者

※2 低所得者Ⅰ
世帯員全員が「低所得者Ⅱ」に該当し、さらにその世帯所得が一定基準以下

保険適用外の手術の費用については、担当医に確認してください。

ロボット手術を受けるにはどうすれば良いでしょうか?

外来受診時にご要望をお伝えください。ただし、患者さんの状態や症状、手術経歴によっては、ロボット手術を受けられない場合がございます。患者さんにとって最適な治療方法を提案させていただきます。

ロボット手術に不安がありますが、相談はできますか?

可能です。不安があれば外来の医師、看護師に何でもご相談ください。

メディア情報

  • 2019年12月25日
    地域医療情報誌『頼れるドクター 港・渋谷・目黒・品川・大田版』に病院およびロボット手術の取り組みの紹介記事が掲載されました。
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