呼吸器内科

(1)概要

呼吸器内科では、さまざまな呼吸器疾患に対応できる診療体制をとっています(ただし、入院を必要とする排菌のある結核患者さんのための病床はありません)。
外来では、肺がん、間質性肺炎、気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、肺非結核性抗酸菌症、肺真菌症、入院では、肺がん、肺炎、間質性肺炎の患者さんを多く診療しています。

(2)ポリシー

患者さんの希望に寄り添う

呼吸器内科では、患者さんの希望に寄り添った診療を提供することをポリシーとしています。患者さんが我々の診療に対して何を求めているのかをよくお聞きして、それに合わせた診療を提供していきます。

(3)特徴

院内外における緊密な連携体制

各スタッフは合理的な診療を目指して、専門性を生かしながら、緊密な連携をとっています。外来患者さんについては週1回、入院患者さんについては毎日カンファレンスを実施しています。さらに、呼吸器外科とは週1回、病理診断科とも週1回の合同カンファレンスを実施し、適切な診断・治療に努めています。希少な呼吸器疾患については、他施設の専門医と緊密な連携をとって診療にあたっています。

さまざまな呼吸器疾患に対して不得意なく診療を行う

呼吸器疾患には、がん、感染症、炎症性疾患など、さまざまな原因で起こる病気があります。また、これらの病気が重なり合って起こることが多いという特徴があります。そのため、呼吸器内科医には、肺に起こるさまざまな病気を、不得意なく診療することが求められます。
このような呼吸器疾患の特殊性から、当院の呼吸器内科では、何らかの専門分野に特化するのではなく、呼吸器疾患全般に対して幅広く、標準的な診療が提供できるように努めています。また、臨床研究を通じて、がんや間質性肺炎をはじめとする難治性呼吸器疾患の次世代の標準治療の開発にも努めています。


受診される方へのメッセージ

呼吸器疾患には、根本的な治療が難しく、長い期間付き合っていただく必要のある病気がたくさんあります。そのため、患者さんのご要望に100%お応えすることが難しいこともあります。正確性の高い診断と病状説明を行い、患者さんと情報を共有したうえで、難治性呼吸器疾患を抱えながら、患者さんが「何をしたいか、何をやりたいか」に寄り添った医療が提供できればと考えています。

部長 臼井 一裕