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精神神経科


職場復帰援助プログラム

当院では、1997年より、うつ病・うつ状態などのために、会社を休職中もしくは病休中で、今後職場復帰を目指している方を対象に「職場復帰援助プログラム」を実施しております。

職場復帰援助プログラムについてQ&A

Q1. プログラムについて教えてください。
A1. 復職に向け、作業活動を通し、生活のリズムを整え、活動性を高めて行きます。

プログラムの目的は、

  • 生活リズムの改善
    (「朝から活動出来る生活リズム作り」と「通勤訓練」)
  • 仕事に必要とされる基礎能力の改善
    (色々な課題や種目を通して、集中持続性や判断力、ストレス耐性や問題解決能力などの感覚をもどしていきます)
  • より円滑な対人交流の習得
    (グループや集団認知療法などを通して、対人交流について振り返ったり、学んだりしていきます)

です。
併せて再発予防の心理教育的アプローチを行います。

Q2. プログラムの時間はどのようになっていますか?
A2. プログラムは以下のように設定されています。

午前9:30~ パソコン 軽スポーツ
集団認知行動療法
グループ パソコン

Q3. 参加の条件はありますか?
A3. 1)精神科や心療内科に通院中であり、主治医に参加の許可を得ていること
2)うつ病、双極性障害により病休・休職しており、復職を目指していること(退職し、求職中の方は含まれません)
3)全8回の本セッション参加が可能な程度まで症状が回復していること(各セッションは、前半はテキストによる講義、後半は個人ワークと全体でのグループディスカッションという流れになっており、毎回ホームワークがあります)
4)当プログラムの担当医がプログラムへの適応を認めること(事前面接を実施します)

Q4. 体調的にはどれ位に回復している方が対象ですか?
A4. 週2回の午前中のプログラムに参加出来る程度に生活のリズムが整って来ており、また活動性がある方。ある程度の時間集中して新聞を読むことが出来る方を参加の基準としております。

Q5. 参加期間はどのくらいですか?
A5. 参加する方によって異なりますので、一概にお答えすることは出来ません。復職時期は、状態が安定し、その状態が復職しても継続することが基準になります。多くの方には状態に波が見られることが多いために、短期間での参加はおすすめしておりません。復職の時期、方向性については主治医や産業医とご相談ください。

Q6. プログラムはすぐに開始できますか?
A6. プログラムは定員制になっております。
現在、定員が埋まっており、復職された方の欠員を補充する形でお待ちいただいている状況です。開始時期の目処につきましては、お手数ですが、当院精神神経科外来まで電話でお問い合わせください。お待ちいただいております状況のため、当院以外の復職に向けたリハビリを行っているところを紹介させていただいております。

Q7. プログラムの進め方は?
A7. まず週2回、月曜日・木曜日のパソコンから参加し、次に火曜日の種目、最後に水曜日のグループを導入します。また適応のあるメンバーには集団認知行動療法に参加していただくこともできます。

Q8. どのようにすれば参加できるのでしょうか?
A8. 職場復帰援助プログラムは作業療法の一環として行われています。作業療法には、当該医療機関の医師の依頼箋が必要となります。そのため、まず当院精神神経科の医師の診察を受けていただきます。当院精神神経科の医師の診察で参加が認められた後に、作業療法士のオリエンテーション・面談を受け、プログラム導入となります。
産業医や当院以外の医師、会社の紹介で参加ご希望の方は、紹介状をお持ちください。

Q9. 今、他のクリニックにかかっているのですが。
A9. 現在かかられている主治医の先生を継続することが出来ます。主治医の先生の紹介状をお持ちになり、当院の精神神経科の医師を受診してください。

Q10. 見学は出来ますか?
A10. 大変申し訳ございませんが、プログラムの見学は行っておりません。

Q11. 体調を崩した時はどうのなるのですか?
A11. 以下に該当する場合は、プログラムに参加することでの負担が大きいという理由で、プログラムを一度中断いたします。

  1. 3週間にわたり、出席がない場合。または1ヶ月の出席率が30%に満たない場合。
  2. 他のメンバーに影響を与えるなど集団内における逸脱行動が見られた場合。

Q12. 参加費用はどのくらいかかるのですか?
A12. 1回あたりの参加ご負担額は、医療保険の3割負担で約¥880、自立支援医療制度をご利用いただくと約¥290になります。参加の都度、ご負担いただきます。

Q13. 「パソコン」の時間では、どのような教材を使うのですか?
A13. 「パソコン」という種目は、あくまでも便宜上の種目名です。パソコンを使用しない課題も多く用意してあります。課題はあくまでも、仕事に必要とされる基礎能力を改善するための、手段・方法に過ぎません。したがって、メンバーにより、取り組んでいる課題や進め方が違います。課題については、体調や職種、今までの経験等考慮しながら、今後を踏まえて、作業療法士が負担のないように組み立てて行きます。参考までに、パソコン課題では、文書作成課題やエクセル課題などを行います。テキスト課題では、資格試験や公務員試験等の課題や、ビジネス書、心理関連の書籍などに取り組みます。