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ガンマナイフセンター

(1)概要

ガンマナイフ治療とは、約200本の放射線(ガンマ線)ビームを、コンピュータ制御で脳内の病巣に集中して正確に照射する放射線治療の一種です。病巣に対して放射線が集中的に照射されるため、極めて強力な放射線を与えることができる一方、隣接する正常組織には放射線量を低く抑えることを可能にした治療方法です。
開頭手術に比べると体力的な負担が大幅に軽減されるため、今まで治療が難しかった高齢者の方や、合併症を持つ方の治療にも検討可能となり、また脳の深部など開頭手術が困難であった部位の治療もできるようになりました。
当院もガンマナイフ治療に積極的に取り組み、治療実績を積んできました。また、2018年5月には、マスクシステムを導入したガンマナイフ機種へのアップグレードを行い、これまで以上に患者さんに対する負担の少ない治療が可能となりました。
ガンマナイフはその構造上、頭部の病変が治療対象となります。現在までに以下の疾患に対する有効性が認められていますが、病巣の大きさや広がりなどによって、治療対象とならない場合もありますので、詳しくは外来を受診のうえ、お尋ねください。

  • 脳動静脈奇形
  • 聴神経腫瘍
  • 転移性脳腫瘍
  • 髄膜腫
  • 下垂体腺腫
  • 神経膠腫
  • 三叉神経痛 など

(2)ポリシー

患者さんが納得のうえ最善の治療を選択できるように

当センターでは、患者さんが納得されたうえで治療を選択することができるよう努めています。
たとえば転移性脳腫瘍の場合、ガンマナイフ治療によって脳転移巣の局所コントロールが可能である場合が多く、長期間にわたって通常の社会生活を送られている患者さんも少なくありません。
一方、ガンマナイフが精密に病巣に対して集中的に放射線を照射するとはいっても、放射線による悪影響が生じる場合もあります。特に良性腫瘍や脳動静脈奇形においては、手術など他の治療方法との比較検討が重要であるため、治療に先立って患者さんと十分にご相談させていただきます。
必要があれば脳神経外科など他の診療科と連携を行い、手術など他の治療とガンマナイフ治療を組み合わせながら、患者さんにとって最善の治療を提供できるよう努めています。

ガンマナイフ・パーフェクション

ガンマナイフ・パーフェクション

(3)特徴

ガンマナイフ治療の豊富な治療実績

当院には、1997年4月にガンマナイフを導入して以降、のべ6,000例*を超える豊富な治療実績があります。

*1997年4月~2020年12月実績。なお、2020年1月~2020年12月のガンマナイフ治療の総数は255件

新たなガンマナイフ機種へのアップグレード

2018年5月には、マスクシステムを導入したガンマナイフ機種へのアップグレードを行いました。従来のガンマナイフでは、金属製のフレームを用いて患者さんの頭部を固定し照射を行いますが、新たな機種では、フレーム固定の代わりに専用の枕とマスクを設定し照射を行います。フレーム固定による局所麻酔などが不要となり、これまで以上に患者さんにとって負担の少ない治療が可能になりました。
また、マスクシステムを導入したガンマナイフ機種では、従来のガンマナイフ機種と比較して、容易に分割照射が可能になりました。そのため、ある程度大きな腫瘍に対しても複数日にわたり治療を実施することができます。

ガンマナイフ治療による早期の社会復帰を目指して

ガンマナイフ治療は、メスを入れないために出血もなく、麻酔も原則として局所麻酔のみです。頭髪を剃る必要もありません。マスクシステムを導入したガンマナイフでは、患者さんの顔にマスクを被せるだけで設定が完了するため、局所麻酔も不要です。
最短では2泊3日の入院で治療が完了し、身体へのダメージを抑えられるため、多くの方にとって早期の社会復帰が可能となっています。体力が低下しているお年寄りや合併症を持つ患者さんで、治療選択肢として検討いただくことができます。

治療の流れ


ガンマナイフセンターを受診される方へ

当センターを受診される方は、当院ガンマナイフ外来(03-3448-6148)へお電話のうえ、ガンマナイフ治療希望とお申し出いただき、ガンマナイフ外来の受診日※をご予約ください。
※月曜日から金曜日(除く祝日・振替休日、年末年始(12/29-1/3))の午前8:30~11:00、午後1:00~3:00
ガンマナイフ外来では、治療の適否や治療内容について、担当医が詳しくご説明いたします。その際には、かかりつけの医師からの紹介状とMRI・CTなどのフィルムをご持参ください。
患者さんが最善の治療を選択できるよう、精一杯、治療に取り組ませていただきます。

なお、Eメールによる診療相談や診療予約は行っておりません。

センター長 赤羽 敦也

 

「メディカルノート」掲載インタビュー

疾患啓発記事:
転移性脳腫瘍に対するガンマナイフ治療の特徴
インタビュー:
「日々の診療の積み重ねが医学の進歩へとつながる」