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脊椎内視鏡センター

脊椎内視鏡センター

NTT東日本関東病院 整形外科では、脊椎疾患の専門的治療を提供するため、2025年4月より新たに脊椎内視鏡センターを開設しました。従来の脊椎・脊髄病センターとしての豊富な治療実績をもとに、より低侵襲で安全な治療を提供することを目的としています。

脊椎・脊髄病センター、整形外科実績

  • 2025年の脊椎疾患の手術治療実績:294例
  • 過去10年間(2016年1月〜2025年12月)の累計手術実績:約2,900例

脊椎内視鏡センター実績

2025年度の脊椎内視鏡手術実績は114例

2025年度の術後1年時腰椎内視鏡手術臨床調査(ODI)での改善者率は91.7%でした。

主な脊椎内視鏡手術合併症率は1.8%でした。(全114例中)

  ・術中硬膜損傷 2件(1.8%)
  ・術中神経損傷 0件
  ・術後創部、深部感染症 0件
  ・術後血腫による再手術 0件
  ・合併症による30日以内の脊椎再手術 0件

上記中2件の脊椎手術合併症(術中硬膜損傷)による入院期間の延長はありませんでした。

固定術を併用しない内視鏡下除圧のみの手術が全体の100件(/114件)で88%でした。当センターではなるべく固定術を併用せずに良好な成績を得られるように手術法を工夫しています。脊椎疾患による麻痺や強い痛み、しびれに対し、専門的な診断と治療を提供し、患者さんの早期回復を目指します。

脊椎内視鏡手術の特長

脊椎内視鏡手術は、低侵襲で神経を詳細に観察しながら行うことができる、近年急速に発展している手術技術です。

主な利点

  • 低侵襲手術:切開が小さく、周囲組織の損傷を最小限に抑えます。
  • 出血や感染のリスク低減:体への負担を軽減し、安全性を向上。
  • 神経症状の改善:精密な手術により、症状の改善が期待できます。
  • 早期退院・早期社会復帰:術後の回復が早く、日常生活への復帰がスムーズ。

対象となる疾患と術式

頚椎疾患

  • 頚椎症性脊髄症:内視鏡下椎弓形成術
  • 頚部神経根症(頚椎椎間板ヘルニア、頚椎症性神経根症):内視鏡下椎間孔拡大術(内視鏡下椎弓切除術)

腰椎疾患

  • 腰椎椎間板ヘルニア:内視鏡下髄核摘出術
  • 腰部脊柱管狭窄症:内視鏡下椎弓形成術、内視鏡下椎弓切除術
  • 腰椎すべり症:内視鏡下椎弓形成術、内視鏡下後方進入椎体間固定術

当院の脊椎内視鏡手術の強み

当センターでは、神経の直接除圧が必要な症例に対して、軽度のすべり症や多椎間除圧の場合でも内視鏡下での神経除圧を第一選択とします。使用器械はMED/L、FESS、UBEを手術部位、手術前の症状、画像所見に応じて使い分けることで、高い術後成績の獲得を目指しています。

  1. 頸椎疾患に対しても内視鏡下手術を実施しています。
    特に頚部神経根症に対する内視鏡下椎間孔拡大術は頸椎前方手術に対しての利点、欠点を深く考えて適応を決めています。
  2. 腰椎内視鏡手術も得意としています。
    2019-2023年の期間に実施した腰椎内視鏡下手術の術後1年成績(ODIスコア)において、当科の所属する大学医局関連17病院の平均成績より有意に成績が良いことが判明しました。(P=0.02)
  3. 腰椎後方除圧固定術に対しても内視鏡下手術を実施しています。

チーム医療による安全な治療

当センターでは、医師、看護師、理学療法士が連携し、安全かつ確実な手術を提供することを最優先としています。さらに、術後の痛みの管理については、ペインクリニック科と協力し、専門的な治療を受けられる体制を整えています。

脊椎内視鏡センターでは、直接の神経除圧が必要ない例など、必要時にはOPEN法も提示させていただいております。患者さん一人ひとりに最適な治療を提供し、安心して手術を受けていただける環境を整えています。ご不明な点がございましたら、お気軽にご相談ください。

センター長 大科 将人

 

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身体にかかる負担の少ない内視鏡手術によって、脊椎疾患による痛みやしびれを取り除けるよう力を尽くします。