糖尿病・内分泌内科
(1)概要
糖尿病・内分泌内科は、糖尿病と内分泌代謝疾患(甲状腺疾患など、ホルモンの病気)を専門的に取り扱う診療科です。
当科には日本糖尿病学会と日本内分泌学会、それぞれの学会の認定を受けた医師が在籍しています。また、日本糖尿病療養指導士資格を持つ看護師なども在籍しており、チーム一丸となってより専門性の高い治療を提供できるよう取り組んでいます。
(2)ポリシー
適切な糖尿病治療のためには、患者さんのこれまでの病状や経過を知ることが重要です。そのため、当科では患者さんが受診されていた地域の診療所との情報共有を大切にしています。
(3)特徴
外来でのインスリン導入・指導体制を整備
当科では、専門外来での通院治療と入院治療のほかに、入院が難しい事情を抱える2型糖尿病の患者さんのために、外来でのインスリン自己注射の導入も行っています。対象となる患者さんは、経口糖尿病薬(内服薬)では血糖コントロールが難しい患者さんのうち、医師が外来でも安全にインスリン療法を導入できると判断した方です。外来でのインスリン自己注射指導は、日本糖尿病療養指導士認定機構の試験に合格した看護師が行っています。入院することなくインスリン療法を行えるようになることで、仕事や家庭を持つ患者さんの負担軽減にもつながると考えています。
入院した場合の平均在院日数は7日
入院対象となるのは、主に通院治療では血糖値を下げることが難しい糖尿病の患者さんです。当科では、働き盛りの年代にある糖尿病患者さんができるだけ早く社会復帰できるよう努めており、2023年の平均在院日数※は7日となっています。
- ※2023年1月1日~2023年12月31日の実績
糖尿病治療のためのチーム医療体制
糖尿病を治療するスタッフには、日本糖尿病学会が認定する糖尿病専門医、研修の指導を行う指導医、日本糖尿病療養指導士認定機構が認定するCDEJ(日本糖尿病療養指導士)資格を取得している看護師、管理栄養士、臨床検査技士が揃っています。
人材だけでなく、糖尿病治療のための設備強化にも注力しており、1994年より継続して日本糖尿病学会認定教育施設となっています。
内分泌代謝疾患に関しては、当科部長の林が日本内分泌学会内分泌代謝科指導医に認定されており、当院は日本内分泌学会認定教育施設の認定を受けています。
部長 林 道夫
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