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スポーツ整形外科

(1)概要

スポーツ整形外科とは、スポーツにともなって発症する障害・外傷を扱う診療科です。
スポーツ障害・外傷に対して適切な診断・治療を行うためには、専門的な知識や経験が欠かせません。当科では、プロスポーツからレクリエーショナルスポーツまで、幅広い選手層を対象としております。
また、スポーツ復帰に向けたアスリートリハビリテーションを行うのも当科の役割です。リハビリテーション科と連携し身体機能が十分に機能しているかを確認し、再発を防ぐためのサポートも行っています。

(2)ポリシー

的確な診断で治療につなげる

スポーツ障害・外傷でも、最初の診断が非常に重要です。診療および各種画像検査を通して痛みや機能不全の原因を明確にして、適切な治療へつなげていきます。
また、手術の適応についてもしっかりと見極め、治療法を検討します。手術が必要な場合には速やかに行うようにいたしますが、手術を行わなくてもよい場合もあります。このような症例では、アスリートリハビリテーションを実施します。一人ひとりの患者さんにとって最適と考えられる治療を選択し、良好なスポーツ復帰を目指していきます。

(3)特徴

膝や足関節をはじめ、整形外科と連携しながら全身の手術治療に対応

当科では、主に膝や足関節・足に起こるスポーツ障害・外傷に対する手術治療を積極的に行っています。主な対象疾患として膝前十字靭帯損傷、膝内側側副靭帯損傷、半月板損傷、離断性骨軟骨炎、膝軟骨損傷、足関節靭帯損傷、下肢疲労骨折、アキレス腱断裂などがあげられます。
また、上肢や脊椎を得意とする整形外科の医師と連携しながら、肩や肘、手、脊椎のスポーツ障害・外傷の治療にも対応しています。

さまざまなスポーツチームのサポートを行う

当院の運営会社であるNTT東日本には、野球部、バトミントン部、漕艇部からなるNTT東日本シンボルスポーツチームがあり、スポーツ整形外科ではこれらのチームのサポートを行っています。シーズン前のメディカルチェックに始まり、シーズン中の外傷、障害のケアなどを各チームのトレーナーと協力し行っております。

プロスポーツ選手や一般の方、成長期の子どもまで幅広く診療を行う

当科では、日本を代表するスポーツ選手に対する診療経験を生かし、プロスポーツ選手や学生スポーツ選手、趣味でスポーツをされている方など、幅広い患者さんを対象に診療を行っています。
また、小学生から高校生までの成長期にある青少年少女では、過度な運動の負荷がかかると、骨端症や離断性骨軟骨炎といった、成長期特有の障害が起こることがあります。このほか、疲労骨折、肉離れといった外傷はスポーツ選手に多くみられます。当科では、このようなケースにも対応し、適切な治療へつなげています。


スポーツ整形外科を受診される方へ

近隣の診療所やクリニックを受診し専門的な治療が判断される場合や当院での診療を希望される方は紹介状(診療情報提供書)をご持参のうえ、スポーツ整形外科へご相談ください。スポーツ特有の障害・外傷に対して、的確な診断・治療を行い、復帰までの全面的なサポートをさせていただければと思います。

部長 武田 秀樹

 

「メディカルノート」掲載インタビュー

疾患啓発記事:
前十字靭帯損傷とは?その症状や治療「前十字靭帯再建術」について
ストーリー:
「人を元気にする仕事がしたい——かつて抱いた思いを胸に」