形成外科

(1)概要

2021年4月から形成外科を設立いたしました。
形成外科は、身体に生じた組織の異常や変形、欠損、あるいは整容的な不満足に対して、あらゆる手法や特殊な技術を駆使し、機能のみならず形態的にもより正常に、より美しくすることによって、患者さんの生活の質”Quality of Life”の向上に貢献する、外科系の専門領域です。

(2)ポリシー

  • 高度な技術をもって生活の質を改善し、社会復帰を
    形成外科疾患全般に対して質の高い治療を提供することを目標としています。けがや病気が治るだけでなく、体に残った傷跡もきれいになって心も体も元気に社会復帰していただくことが、わたくしたち形成外科医の喜びです。
  • 当院にいらした乳がんの患者さん一人一人に適した乳房再建術を
    乳房再建の方法は多岐にわたり、年々幅が広がってきております。総合病院である利点を活かし、自家組織、人工物による再建や、脂肪注入などの自費診療も含めた多岐にわたる手術方法から、患者さん一人一人のご希望をお伺いして治療を行っております。当院はオンコプラスティックサージャリー学会実施施設(エキスパンダー:一次再建/二次再建、インプラント:一次一期再建/一次二期再建・二次再建)に認定されています。

(3)特徴

  • 他科との多様な連携
    当院は地域がん診療連携拠点病院(高度型)であり、形成外科は皮弁、マイクロサージャリー、創傷外科の技術をもって様々な外科系診療科の手術に参加して、皮膚欠損や組織の変形に対する再建を行います。がんの根治を目指すのみならず機能および整容的にもより正常に近く美しく再建することで、術後の精神的な苦痛を少しでも和らげるよう心がけております。特に乳がんにおいては、ブレストセンター内で乳腺外科と連携して手術を行っております。皮膚がんについても皮膚科と密に連携をとりながら治療してきた実績があり、がんの診断から手術、再建まで専門性の高い治療を受けることができます。
  • 難治性創傷への取り組み
    形成外科は傷を外科的に治す専門家であり、皮膚科、循環器内科、特定認定看護師をはじめとするコメディカルと連携して、難治性創傷の治療にあたっております。また、院内で開催されるフットケアカンファレンス、褥瘡回診に定期的に参加し、下腿潰瘍や褥瘡治療に対してもチーム医療として取り組んでおります。

他にも当院では下記の疾患を扱います。

  • 顔や手足などの瘢痕、瘢痕拘縮、肥厚性瘢痕
  • 顔面骨骨折
  • 眼瞼下垂、睫毛・眼瞼内反症
  • 皮膚や軟部組織の腫瘍、がんの切除・再建
  • 陥没乳頭
  • 腋臭症手術
  • 陥入爪手術 など

形成外科を受診される方へ

  • 受診されるみなさまをできる限りお待たせせず適切な治療を提供するために、診察は予約制としております。
  • 現在ほかの病院や診療所にかかっている場合には、これまでの経過をお知らせいただく「診療情報提供書(紹介状)」とお薬手帳をご持参ください。治療経過を正確に知ることができ、不必要な検査や通院を減らすことができます。
  • 施設や医療者の意識向上のため、お気づきの点はお気軽にご指摘頂けると幸いでございます。また、ご不明な点は外来にてお尋ねください。

部長 伊藤 奈央