印刷する眼科
（1）概要
眼科では、結膜炎や霰粒腫、ドライアイなどの比較的軽い病気から、緑内障や糖尿病網膜症、網膜剥離などの重い病気まで、幅広い目の病気の診療を行っています。
特に、網膜や硝子体の病気（糖尿病性網膜症や加齢黄斑変性など）に力を入れており、患者さんの病状に応じた治療を提供できる体制を整えています。
また、白内障手術も多く施行しています。全身性の病気をお持ちの患者さんに対する白内障手術の際には、他科の医師とも密に連携し、常に安全な治療と術後管理を行うことを心がけています。
このほか、当科では他の医療機関で受けた診断・治療などに関するセカンドオピニオンも実施しています。
（2）ポリシー
当科では、患者さんに病気の状態や治療方針を丁寧にご説明し、十分にご理解・ご納得いただいた上で治療を進めていくことをポリシーとしています。そのため、検査画像を保存する管理システムを導入し、患者さんにも画像を見ていただきながら病状をお話しするなど、よりわかりやすい説明を心がけています。
（3）特徴
良質な白内障手術のための設備強化
当科で行っている目の手術のうち、大多数は白内障の手術となっています。より質の高い白内障手術を実施するため、当科では新しい超音波白内障手術装置を使用するなど、医療機器の整備にも努めています。
白内障手術は、患者さんの状態に応じて入院もしくは日帰りで行います。
網膜と硝子体の病気に対する治療への注力
当科では、以下のような網膜・硝子体の病気に対する治療にも力を入れています。
- 糖尿病網膜症
- 網膜剥離
- 網膜静脈閉塞症
- 硝子体出血
- 黄斑上膜
- 加齢黄斑変性
病気の状態によっては、中心的な治療方法だけでなく、硝子体手術を行うこともあります。また、網膜や硝子体の病気に白内障を合併している場合には、同時手術を行うこともあります。
受診される方へのメッセージ
目の病気の中には、初期症状がほとんど現れず、ご自身では発症に気づきにくいものも多くあります。目の病気の多くは加齢とともに発症しやすくなるため、目立った症状がない場合でも、定期的に眼科検診を受けることをおすすめします。
また、疲れ目や目のかゆみなど、何らかの異常がある場合は、ご自身で判断することなく積極的にお近くの眼科を受診しましょう。
部長 小田 仁
