感染症内科

概要

細菌やウイルス、寄生虫など、人間に病気を起こす微生物を病原微生物と呼びます。こうした病原微生物が引き起こす疾患全般を感染症と呼称しています。感染症内科は、この感染症を専門とする診療科です。

ポリシー

どんな病気を診るのですか?

身近な感染症として「かぜ(感冒)」や「インフルエンザ」があります。こうした感染症は内科診療の中でも頻度が高く一般的に良く見られるため、一般内科医を中心に診療が行われます。「肺炎」なら呼吸器内科の医師、「胆のう炎」なら消化器内科の医師、といった具合に、各診療科で診療を担当している感染症もたくさんあります。しかし、より特殊な感染症となる場合は私たち感染症内科の出番となります。たとえば、肺外結核や梅毒、渡航者感染症などがそれに相当します。HIV感染症も診断までは当院で可能です。
(*診断結果に基づく各種治療については、拠点病院における該当診療科をご紹介させていただきます)
また、院内の各診療科から感染症診療に関連したコンサルテーションを受け、治療をサポートしています。

感染症は人体のどこにでも起こる?

感染症は、頭のてっぺんから足の先に至るまで、人体のどこにでも起こり得ます。従って感染症内科では「内科医として全身を診る」ことを重視しています。

診療以外の業務はあるのですか?

常勤医1名は※インフェクション・コントロール・ドクター(ICD)の資格を持っており、感染対策業務も行っています。病院内の耐性菌対策や、抗菌薬の適正使用についても取り組みをしています。
※当院におけるインフェクション・コントロール・ドクター(ICD):感染症内科 部長 櫻井隆之

特色

ドクター’s・ドクター

よく感染症医は「ドクター’s ドクター」すなわち、医師の診療を強くサポートする医師、と言われます。各診療科の医師では対応が難しい抗菌薬の選択などを、院内コンサルテーションを通じて感染症内科医がサポートし、患者さんに利益がもたらされるよう心掛けています。

国際化とともにボーダーレスの時代へ

現代は、飛行機や船舶で人や物が世界中を行き交う時代です。この人や物の流れに乗って感染症もやってきます。日本は島国なのでつい安心してしまいがちですが、国際化が進むと同時に感染症も入ってきやすくなってきています。地球上のどこかで起きた感染症がいつ日本にやってきても不思議ではありません。海外から持ち込まれた感染症のことを「輸入感染症」と呼びますが、こうした「輸入感染症」も私たち感染症内科が診療を担当します。


受診される方へ

紹介状をお持ちください
当院は病診連携を強化しております。かかりつけの先生からの紹介状をお持ちになり受診されますようお願いいたします。また、治療などが長期にわたる場合は、かかりつけの先生と連携して診療を進めていきたいと考えています。

部長 櫻井 隆之