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各人に最適な検査の提供を
「テーラーメイド」な人間ドック 受診のススメ

人間ドック受付背景、右側に郡司副院長の画像

当院は、各受診者が自分にとって最適な「テーラーメイド型の人間ドック」を受検できることを目的に、以下のような多様な種類の人間ドックコースを提供しています。

■1日コース

■2日コース

各コースの内容について、以下にご説明します。

1日コース

「基本コース」

日本人の死因の第一位が悪性疾患(がん)であり、死因の約30%を占めています。
従って人間ドックの最大の目的の一つが、がんの早期発見にあります。
本コースでは、上部内視鏡検査、胸部CT検査、腹部超音波検査、便潜血検査が含まれています。消化管(食道、胃、大腸)、呼吸器(肺)、腹部臓器(肝臓、胆のう、膵臓、腎臓)の精密なスクリーニングを行うことにより、これらの臓器に発生するがんの早期発見に有効です。
さらに男性ではPSA検査、女性ではマンモグラフィー及び婦人科検診が含まれているので、男性の前立腺がん、女性の乳がん・婦人科がんの早期発見にも有効です。

※令和4年(2022)人口動態統計月報年計(概数) の概況より

「脳ドックコース」

「脳ドックコース」には、基本的な血液検査や生理検査に加え、脳MR検査及び頸動脈超音波検査が組み込まれています。これらの検査により、脳血管疾患の既往や発症リスク、脳腫瘍や脳動脈瘤の有無を総合的に判断することが可能です。例えば小さな未破裂脳動脈瘤は、自覚症状が無い若年者でも発見される事がよくあります。未破裂脳動脈瘤を放置すると増大して破裂する場合があり、くも膜下出血を発症します。この病気は突然の激しい頭痛で発症し、極めて致死率が高い重篤な病気です。従って未破裂脳動脈瘤が発見された場合には、医師の指導のもとで定期的な経過観察を怠らないことが極めて重要になります。
「脳ドックコース」は数々の脳疾患をスクリーニングすることを目的としたコースです。近親者に脳血管疾患が複数いる、高血圧、高脂血症、糖尿病、喫煙など動脈硬化のリスクを多く持っている方々にお勧めします。

※注意事項
以下の方はMR検査ができません。
□心臓ペースメーカー、人工内耳、歯科治療(インプラント・歯列矯正中)
□妊娠中
□義眼(マグネット式)、刺青など

以下の方はMR検査ができない場合があります。
□脳や心臓の手術・処置や内視鏡下止血クリップをしたことがある方
検査の際はカラーコンタクトやラメの入った化粧は取っておく必要があります。

「大腸がんコース」

大腸がんは本来欧米人に多い疾患でしたが、日本人の食生活や生活習慣の欧米化に伴い、日本においても大腸がんの罹患患者が急速に増加しています。
本コースでは、全大腸検査を行うことにより、便潜血が陽性にならないような早期の大腸がんの発見が可能です。
近親者に大腸がんが複数いる、一度も大腸検査を受けた事がない、等の方々にお勧めします。

※注意事項
説明と下剤をお渡しするため、人間ドック受診日の前々日(土日祝日除く)までに事前来院する必要があります。 (受付は15:00~16:00)

「動脈硬化予防コース」

日本人の死因の第二位が心疾患、第四位が脳血管疾患であり、この両者を合わせると死因の約30%を占めています。※1
心疾患と脳血管疾患の基盤となる病態が動脈硬化です。動脈硬化は肥満、高血圧、高脂血症、糖尿病、喫煙、加齢など多くのリスク因子により複合的に進行します。初期は無症状ですが、やがて心筋梗塞や脳梗塞といった死に至る重大な病気を発症します。
本コースでは、負荷心電図、血圧脈波、心エコー、頸動脈エコー等の検査を幅広く行う事により、心疾患や脳血管疾患の早期発見やリスク評価が可能です。
動脈硬化のリスクを多く持っている方々にお勧めします。

※1 令和4年(2022)人口動態統計月報年計(概数)の概況より

※注意事項
糖尿病で治療中の方や人間ドック・健診の結果で糖尿病と診断された方は糖負荷検査ができません。
妊娠中の方は人間ドックでは糖負荷検査を行いません。
胃切除手術を受けた方や透析中の方は、糖負荷検査実施について主治医にご確認ください。

「膵臓・胆のう・胆管がんコース」

人間が罹患するがんは数多くありますが、なかでも最も早期発見が困難ながんが膵臓がんです。膵臓は体表面から奥深い場所に位置しており、周辺に腸管が存在するため腹部超音波検査では微小な膵臓の病変を発見することは極めて困難です。同様に胆管がんも、胆管拡張などの二次的な所見が出現しないと早期発見は困難です。さらに膵臓がんと胆管がんは生物学的な悪性度が高く、患者の生命予後が極めて不良な疾患です。
本コースでは、通常の腹部超音波検査に加え、腹部MR検査及び腫瘍マーカー検査(膵臓・胆のう・胆管)を行います。これらの検査を組み合わせる事により、膵臓・胆のう・胆管がんの早期発見が可能になります。
近親者に膵臓疾患・胆のう疾患が複数いる、膵臓がんのリスクである糖尿病に罹患している、等の方々にお勧めします。

※注意事項
以下の方はMR検査ができません。
□心臓ペースメーカー、人工内耳、歯科治療(インプラント・歯列矯正中)
□妊娠中
□義眼(マグネット式)、刺青など

以下の方はMR検査ができない場合があります。
□脳や心臓の手術・処置や内視鏡下止血クリップをしたことがある方
検査の際はカラーコンタクトやラメの入った化粧は取っておく必要があります。

「マイクロアレイ検査コース」

日本人が罹患する悪性疾患で、頻度が高い疾患が胃がんと大腸がん、予後が悪い疾患が膵臓がんと胆管がんです。これらのがんを早期発見する為には、上部内視鏡検査、大腸内視鏡検査、腹部MR検査等が必要ですが、これらの検査は受診者への身体的負担が高く、検査を希望しても受ける事が出来ない場合もあります。
本コースでは、がん細胞を攻撃する免疫細胞内の変化を最新の分子生物学的技術(マイクロアレイチップ)を用いて解析する事により、侵襲的な検査を受けなくてもこれらのがんの早期発見が可能です。

※注意事項
以下の方は結果に影響がでるため本検査をお勧めしません。
□ 現在がんと診断されている、もしくは治療を受けている方
□ 部位問わず、5年以内にがんの治療をうけたことがある方
□ 自己免疫性疾患(潰瘍性大腸炎、全身性エリテマトーデス、関節リウマチなど)と診断され、現在治療中の方
□ B型肝炎ウイルス・C型肝炎ウイルスによる肝疾患と診断されている方
□ 妊娠中もしくは妊娠をしている可能性がある、または産後1年以内の方
□ 副腎皮質ホルモン(吸入ステロイド剤を除く)を服用している方
□ 生物学的製剤(インターフェロン、インフリキシマブ:商品名レミケードなど)や免疫グロブリン製剤を服薬している方
□ ワクチンを接種して2週間以内の方 
□ 大腸ポリープ、胃の過形成ポリープと診断されている方、または大腸ポリープを切除して1年未満の方

2日コース

「全大腸内視鏡検査コース」

1日目に基本コース、負荷心電図、血圧脈波の検査を行います。
2日目に全大腸内視鏡検査を行います。

※注意事項
・糖尿病薬の内服やインスリン注射について
前日などの薬の服薬や使用について、必ず事前に主治医に相談して下さい。
その他の薬剤は検査当日も必ず服薬してください。
・普段から便秘のある方
検査の2~3日前からお手持ちの下剤で調整して下さい。
・検査で使用する薬の影響で運転に支障がでます。車での来院はおやめください。
・ポリープを切除する等の治療は行いません。

「膵臓・胆のう・胆管MRCP検査コース」

1日目に基本コース、負荷心電図、血圧脈波の検査を行います。
2日目に膵臓・胆のう・胆管MRCP検査を行います。

※注意事項
以下の方はMR検査ができません。
□心臓ペースメーカー、人工内耳、歯科治療(インプラント・歯列矯正中)
□妊娠中
□義眼(マグネット式)、刺青など

以下の方はMR検査ができない場合があります。
□脳や心臓の手術・処置や内視鏡下止血クリップをしたことがある方
検査の際はカラーコンタクトやラメの入った化粧は取っておく必要があります。

コースの基本的な流れ

脳ドック/胆膵MRCPコース8:15~ 受付→更衣→採決・採尿→婦人科(女性)→身体測定→問診チェック→胸部エックス線→骨密度(女性)→乳腺(女性)→腹部超音波・頸動脈超音波→頭部MRI・胆膵MRCP→診察→13時前後終了

基本料金(税込)
1日コース 男性:85,250円 女性:94,600円

※マイクロアレイ検査コースのみ
男性:105,600円 女性:114,950円

2日コース 男性:138,050円 女性:163,900円

先生よりメッセージ

日本人の死因の60%が、がん、心疾患、脳血管疾患により占められています。従って人間ドックの最も重要な目的は、がんや生活習慣病の早期発見や発症予防にあります。
現代の日本では、一生涯のうち男性の二人に一人、女性の三人に一人ががんに罹患します。以前はがんというと不治の病というイメージでしたが、現代の医療ではがんも早期発見すれば完治する病気です。がんも生活習慣病も早期の段階では、全く自覚症状がありません。普段元気に過ごされていても、定期的に人間ドックを受ける事により、がんや生活習慣病の早期発見や発症予防に努める事が極めて重要です。

当院の「人間ドック」についてはこちら

施設のご案内

CT

CT64列のヘリカルCT。新鋭の画像構成技術により、従来よりも最大80%少ない線量で撮影が可能です。ヘリカルCTは身体を薄く輪切りにして撮影できるため、5ミリ大の肺がんも見つけやすくなります。

マンモグラフィ

マンモグラフィ乳腺検査、婦人科検査は女性の検査技師が担当するため、よりリラックスして検査を受けられます。

検査フロア

検査フロア

検査フロア広々としており、動線がはっきりしているため、スムーズかつ快適に受診できます。

内視鏡センター

内視鏡センター

内視鏡センター2023年4月、健康管理棟3階に新設されました。