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耳鼻咽喉科・頭頸部外科

(1)概要

耳鼻咽喉科・頭頸部外科は、中耳炎やアレルギー性鼻炎、扁桃炎など、一般的に知られている病気から、頭頸部にできる悪性・良性の腫瘍など、多岐にわたる病気を取り扱う診療科です。具体的には、次のような病気の診療を担当しています。

  • 耳の病気:難聴、中耳炎、めまいなど
  • 鼻の病気:慢性副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎など
  • 咽頭・喉頭(のど)の病気:扁桃炎、声帯ポリープなど
  • 頭頸部腫瘍(良性、悪性)
  • 睡眠時無呼吸症候群
  • 顔面神経麻痺

(2)ポリシー

頭頸部がんは、見た目や画像検査だけでは悪性度を判定しきれないことが知られています。そのため、当科では明確な科学的根拠に基づいて慎重に治療を進め、腫瘍の性質や状態に応じながら、オーダーメイドの治療を行うことを目指しています。

(3)特徴

手術による生活への影響を軽減する工夫

当科では、他の医療機関から手術が必要な患者さんをご紹介いただくことも多く、年間に総計300件以上の手術を行っています。(2018年4月1日~2019年3月31日に中央手術室で行われた手術実績より)
入院を必要とする手術の際には、入院期間の短縮を目指しています。たとえば頭頸部の良性腫瘍の手術では、基本的には4泊程度で退院することが可能です。また、鼻や副鼻腔手術、声帯ポリープ手術などであれば、症例によるものの、できるだけ短い日数での退院を目指しています。

また、土曜・日曜も入退院できる体制をとっており、お仕事をお持ちの患者さんなどにも満足していただける医療提供を心がけています。

可能な限り負担の少ない手術方法を選択

頭頸部の悪性腫瘍には、咽頭がんや喉頭がん、鼻副鼻腔がん、口腔がん、唾液腺がん、甲状腺がんなどが含まれます。
当科では、比較的早期の喉頭がん、中咽頭がん、下咽頭がんに対しては、可能な場合、経口的腫瘍摘出術と呼ばれる術式を用いています。経口的腫瘍摘出術とは、従来外切開が必要であったがん病変を、内視鏡を使って口の中から切除する術式です。このように、当科では患者さんの体に大きな負担がかかる治療をできる限り回避することを目指しています。
また、進行した喉頭がんや放射線療法を行った後の再発に対しては、これまで喉頭全摘術が必要とされていた症例でも、可能な場合には経口的腫瘍摘出術や喉頭の部分切除術などを選択しています。これにより、患者さんの声を残せるよう努めています。

内視鏡下鼻内副鼻腔手術を安全に行うための取り組み

慢性副鼻腔炎(いわゆる蓄膿症)のうち、抗生物質による薬物治療では改善しない場合や、中等症以上の場合には手術をおすすめしています。当科ではほとんどの場合、内視鏡下鼻内副鼻腔手術(ESS)という手術を実施しています。両側同時に行うこともできるESSには、入院が短期間で済むというメリットや、術後の痛み・腫れが少ないというメリットがあります。
現在多くの病院でハイビジョン方式の内視鏡システムが用いられており、患者さんの鼻内をしっかりと確認しながら手術が行われています。当科では、さらに安全性を高めるために、基本的にすべての内視鏡を使った鼻副鼻腔手術にナビゲーションシステムを導入しています。


受診される方へのメッセージ

当科で取り扱っている頭頸部がんが発生する部位は、発声や飲み込み、呼吸など、生活に欠かせない重要な機能を担っています。また、治療により見た目(整容面)も影響を受けやすい部位といえます。がんを早期に発見することができれば、病気を治すことだけでなく、これらの機能を残し、整容性を保つことも可能になるため、次のような症状があるときには早めの受診をおすすめします。

  • 声がかすれる
  • 飲み込む時に痛みを感じる
  • 首が腫れた
  • 固形物が通りにくい
  • ものが二重に見える

部長 中尾 一成