消化器内科 後期研修プログラム
一般研修目標(GIO)
消化器内科は内科の中でも最も疾患が多岐にわたりCommon diseaseから稀な疾患まで幅広く診療にあたる必要がある上、近年は各専門分野での医療の進歩が大きく実際の診療では相当高度なレベルが必要とされるため、Generalist、specialistの双方の素養を兼ね備えた消化器内科医の育成を行う。そのために消化器内科医としての基本的な知識・技能・態度を前提として消化器内科領域での更なる専門分野の導入、育成を行う。研修終了時には日本内科学会認定医の取得を前提として日本消化器病学会専門医の受験に必要な研修を修了する。
具体的研修目標(SBOs)
- 腹部救急疾患(出血性胃潰瘍、急性虫垂炎、腸閉塞、急性胆嚢炎・胆管炎、急性膵炎など)に対する初期対応、治療計画策定ができる。
- 腹部超音波検査を自ら施行して診し、初期研修医に指導ができる。
- 上部消化管内視鏡検査を自ら施行し、診断することができる。
- 下部消化管内視鏡検査を施行し、診断することができる。
- 内視鏡的腫瘍切除、ERCP、胆道ドレナージ、ラジオ波焼灼療法に各々20件以上参加する。
- 進行癌の化学療法、肝炎のインターフェロン治療、内視鏡的静脈瘤治療、イレウス管挿入、経動脈的塞栓術を各々10件以上経験する。
- 内視鏡的止血術、緊急血管造影、緊急の胆管ドレナージなどの救急処置をセットすることができ、助手として各々20件以上参加する。
- 基礎的な消化器病理検査の所見が理解できる。
- 初期研修医に適切な助言・指導ができる。
方略(LS)
- 入院患者の担当医となる。
- 毎朝指導医と回診し、担当患者の治療方針について検討を行う。
- 毎週行われるカンファレンスで担当患者の治療経過について報告し、今後の方針を確認する。
- 初診外来、急患患者の診療に当たる。
- 学会・研究会などで症例発表を行い、論文を作成する。
評価(EV)
日本消化器病学会の規定する研修カリキュラムを基本に評価する(手術に関する部分は除く)
評価者:自己ならびに指導医
評価時期:毎年度終了時
評価方法:自己記録ならびに指導医の面談
研修期間
原則として3年間
後期研修医週間予定表
消化管グループの1例
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
---|---|---|---|---|---|
午前 | GF | 病棟カンファレンス 外来(初診) |
ESD | GF | 外来(再診) |
午後 | ESD | 急患当番 | CF (3年目はUS) |
DBE、EIS | DBE、CF |
夕 | 外科合同カンファ 内視鏡カンファ |
肝臓グループの1例
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
---|---|---|---|---|---|
午前 | 術前US | 病棟カンファレンス RFA |
外来(初診) | GF | RFA |
午後 | 外来(再診) | RFA | 急患当番 | RFA | RFA |
夕 | 外科合同カンファ 内視鏡カンファ |
胆膵グループの1例
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
---|---|---|---|---|---|
午前 | GF | 病棟カンファレンス EUS |
ERCP | 外来(初診) | GF |
午後 | ERCP | 外来(再診) | CF (3年目はUS) |
急患当番 | ERCP |
夕 | 外科合同カンファ 内視鏡カンファ |
CF:下部内視鏡 DBE:ダブルバルーン内視鏡 EIS:内視鏡的硬化療法 ERCP:内視鏡的逆行性胆管膵管造影 ESD:内視鏡的粘膜下層剥離術 EUS:超音波内視鏡 GF:上部内視鏡 RFA:ラジオ波焼灼療法 US:超音波検査
施設認定状況、指導医、専門医
日本内科学会認定教育病院
教育責任者:松橋信行
指導医:吉澤利弘、臼杵憲祐、林道夫、渋谷祐子、山崎正雄、寺谷卓馬、臼井一裕、仁科祐子、木田理子
日本消化器病学会認定施設
指導医責任者:松橋信行
指導医:松橋信行
専門医:寺谷卓馬、郡司俊秋
日本消化器内視鏡学会指導施設
指導責任者:松橋信行
指導医:松橋信行
専門医:大圃研
日本肝臓学会認定施設
専門医:寺谷卓馬
教育責任者:松橋信行
日本消化器病学会認定施設
指導医責任者:松橋信行
指導医:松橋信行
専門医:寺谷卓馬、郡司俊秋、針原康、古嶋薫、大塚裕一、久富勘太郎
日本消化器内視鏡学会指導施設
指導責任者:松橋信行
指導医:松橋信行、小西敏郎、久富勘太郎
専門医:大圃研