当院にて全身麻酔で手術を受けられる患者様へ
中国武漢で発生した新型コロナウイルスによる肺炎が今や世界に蔓延しており、日本でも感染者が急増しています。知らないうちに新型コロナウイルスに感染した患者さんが全身麻酔で手術を受けられると、ご自身の肺炎や他の持病が悪化する危険性や、診療行為に伴って医師や看護師が感染して院内感染が広がる可能性が極めて高くなります。
当院ではこうした事態を未然に防ぐ事を目的として、全身麻酔で手術を受けられる予定の患者さんを対象に予防策を講じる事としました。
具体的には、入院日に来院された際、病室に入る前に以下の二つの検査を受けて頂きます。
(1) 咽頭(のどの奥)をぬぐって検体を綿棒で採取して、新型コロナウイルスの有無をPCR検査で調べる
(2) 胸部CT検査(人間ドックで使用する機器で、被ばく量が極力抑えられています)を受けて頂き、軽微な肺炎の有無を詳細にチェックする
両方の検査で異常が認めなければ予定通り手術を受けて頂きますが、いずれかの検査で異常を認めた場合には、主治医と今後のスケジュールを調整したうえで一旦ご退院頂く事となります。
一般社会における新型コロナウイルスの感染状況が日々深刻さを増す中、患者さんの健康をお祈り申し上げますとともに、この度の措置にご理解とご協力を賜りますよう謹んでお願い申し上げます。
※今回の措置につきましては、2020年4月21日以降に全身麻酔の手術を予定されている患者さんが対象となります。
NTT東日本関東病院