産婦人科では、常勤医の急病や退職による医師不足に伴い、2023年12月から分娩を中止していました。2024年4月より新しい医師による新体制でリスタートを切っています。転院をお願いした妊婦さん、受け入れ要請に応じてくださった医療機関の皆さんに感謝申し上げるとともに、万全な診療体制で安心・安全な分娩と婦人科医療を提供できるよう努めてまいります。
豊富な知見を持つ医師が揃い万全の体制で分娩を再開
産婦人科は、2024年4月から常勤医2名を含む5名体制で診療を再開しています。産科部門において8月以降の分娩再開をアナウンスした際には、当院でお産を経験された経産婦さんをはじめ、出産を予定している多くの妊婦さんから分娩の受け入れについてお問い合わせをいただきました。現在は、経験豊富な医師による安心・安全なお産を提供できる体制が整い、順次受付を行っています。
総合病院の強みを生かして妊娠・出産・育児を支える
当院は、従来と変わらず「安心・安全」を最大のミッションとし、お母さんと赤ちゃんの心と体を守ります。産科外来と産科病棟は同一フロアにあり、助産師が周産期に特化したケアを行っておりますので、妊娠・出産に関わることはもちろん、産後の生活のことまで、医師に打ち明けにくいお悩みや不安はぜひ助産師にご相談ください。
なお、お産に関わる看護師も全員助産師の資格を持っており、産前産後を通じたフォローを行います。入院中はお母さんの疲労緩和を第一に考え、新生児室で赤ちゃんをお預かりしたり、産後の入院期間を延長したりすることも可能ですので、退院後の育児に向けてエネルギーを蓄えましょう。
婦人科のがんや良性疾患に、低侵襲な手術を提供
子宮がんや卵巣がんといった婦人科悪性腫瘍、および子宮筋腫などの良性疾患に対し、痛みが少なく入院期間も短い腹腔鏡手術を中心とした低侵襲治療を行っています。手術がゴールではない悪性腫瘍に関しては、精度の高い放射線治療を行う放射線科専門医、疼痛コントロールを行う緩和ケア専門医とも連携し、チームで患者さんを支えてまいります。
ご紹介を受けた後は、超音波検査やコルポスコープ、CT・MRIなどで精密な診断を行い、迅速に手術を実施します。他の診療科でがん治療を予定している方、あるいは治療中・治療後の方が妊娠・出産を希望された際には、妊孕性温存のご相談も可能です。医師・看護師・助産師、および関連する診療科が一丸となって治療と妊娠・出産・育児をサポートしてまいります。
充実した産科施設
産科外来と産科病棟は、明るい自然光が差し込む8階の同一フロアにあります。病棟には大部屋と小部屋があり、個室はパジャマ、タオル類、ルームシューズ、アメニティ付き。手ぶらで入院していただけます。和・洋から選べる産後のお祝い膳は大人気。リラックスできる個室もあり。
ママにも一人時間を!
院内保育所の利用特典
当院でご出産された方に限り、産後3年間、お子さま1人あたり年4回(計12回)まで院内保育所をご利用いただけます。1回につきお2人までのお預かりが可能ですので、ママのリフレッシュにご活用ください。
詳しくはこちらをご覧ください
経験豊富な医師がそろい、気持ちも新たに分娩や手術の受け入れを行っています。母親学級や産後ケアも再開いたしました。新生・NTT東日本関東病院産婦人科にどうぞご期待ください。
分娩再開と並行して、がん患者さんの治療やフォローアップについても現体制で行える環境が整いました。婦人科の救急搬送についても、積極的に受け入れを行ってまいります。
お話を聞きました!
産婦人科部長 塚﨑 雄大
2003年信州大学医学部卒業。東京大学医学部附属病院、虎の門病院、埼玉県立がんセンター、公立昭和病院を経て2024年よりNTT東日本関東病院産婦人科部長。日本産科婦人科学会産婦人科専門医、日本婦人科腫瘍学会婦人科腫瘍専門医。
産婦人科医師 西森 裕美子
2009年新潟大学医学部卒業。2019年東京大学大学院医学系研究科生殖・発達・加齢医学専攻。三楽病院、東京大学医学部附属病院、日本赤十字社医療センター、東都文京病院、東京都立豊島病院などで勤務後、2024年より現職。日本産科婦人科学会産婦人科専門医。