小児科は、子どもを取り巻く多様な問題の解決をめざす診療科です。当院では、循環器疾患やアレルギー疾患といった身体の問題はもちろん、不登校など心の問題にも対応。豊富な経験を積んだ医師と、臨床心理士・公認心理師が担当しています。
Contents
当院は総合病院の体制を活かして子育てを支えています
当院では産科と小児科が連携して新生児期からの「切れ目のない健康管理」をめざしています。予防接種や乳幼児健診は広く受け付けています。当院以外で生まれたお子さんの成長と発達にも乳幼児期から並走していきたいと思います。健診の際には、ご家族の育児の悩みや疑問、相談にもお答えしていますので、お気軽にお話しください。 急な発熱や体調不良に対しては、丁寧な診察と優れた検査設備を活かした身体状態の評価を徹底し、常に最良の医療を提供できるよう努めています。

子どもが健診で心音異常(※1)を指摘されました。通常の小児科で診てもらえますか?

小児循環器を専門とする医師のいる小児科を受診しましょう
当院では、先天性心疾患や不整脈、川崎病など、新生児期から思春期までの心臓・大血管に関わる疾患のフォローアップを行っています。健診で心音異常や心電図異常を指摘され、診察を希望される方も少なくありません。異常が発見された際には、検査や治療を行うとともに、その異常とどう向き合えばいいかを理解していただけるよう説明いたします。

NTT東日本 関東病院の小児科でのアレルギーの治療はどんな特徴がありますか?

「生活の質」を重視し、新しい治療を取り入れています
当院では、最新のガイドラインに則った標準的な治療を原則として、内服、吸入、点眼、点鼻、軟膏塗布といった従来の治療法に加えて舌下免疫療法、生物学的製剤による治療を必要に応じて考慮します。治療の目標は「生活の質(QOL)の向上」であり、発作を抑えるだけでなく起こさない治療を重視しています。

子どものことばや運動発達の遅れが気になっています。小児科で相談できますか?

小児神経専門医がおり、身体の病気と神経発達症(※2)行動やこころの問題に寄り添います。
熱性けいれんやてんかんなど身体の病気の診断と治療、不登校や心身症(※3)・発達特性やこころの問題などに対応しています。お子さんが抱える多様な問題・特性に向き合い、お子さんとご家族にとって最善の方法を一緒に考えましょう。
※1・心音異常
心臓の聴診で聞かれる心音のうち、強弱のバランスが異なるもの、リズムが異なるもの、通常はない心音(過剰心音)や雑音(心雑音)があるものの総称です。すべての心音異常が疾患を意味するわけではありませんが、心音異常を契機に先天性心疾患などが見つかることもあります。
※2・神経発達症
注意欠如・多動症(ADHD)、知的発達症(知的能力障害)、自閉スペクトラム症、限局性学習症(学習障害)などが代表的。個人的、社会的、学業、職業上の機能障害を引き起こすことがあるため、環境調整、薬物療法、行動療法、心理教育などで治療を行います。
※3・心身症
身体疾患の中で、発症や経過に心理社会的ストレスの影響で機能的(器質的)障害を伴う疾患群です。日常生活で学業、仕事や対人関係などの心理社会的ストレスに無自覚な場合に発症·悪化することが多く、治療は心と身体の両面からアプローチする必要があります。

先生にお話しを聞きました!

小児科部長 小林 朋佳
日本小児科学会小児科専門医、日本小児科学会認定小児科指導医、日本小児科学会出生前コンサルト小児科医、日本小児神経学会小児神経専門医、日本アレルギー学会アレルギー専門医

小児科医師 野木森 宜嗣
日本小児科学会小児科専門医