Contents
腫瘍内科の4つの特徴
特徴1 所属する3名の医師が高い専門性をもって診療
腫瘍内科には、現在3名の医師が所属。全員が日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医であるとともに、呼吸器、消化器などの専門分野を持っています。抗がん薬に関することのみならず、さまざまな知識と技術を駆使して、その方の人生をより良いものにするための診療に取り組んでいます。

特徴2 早期から緩和ケアが介入し、生活の質を維持
がんの治療には、さまざまな肉体的・精神的症状が伴います。これらを軽減し、心豊かに生活を送りながら治療を継続していくための取り組みが早期緩和ケアです。当院では、悪性腫瘍であると診断を受けた時点から必要に応じて緩和ケアが介入し、患者さんおよびそのご家族の意思決定や生活の質の向上を支援します。

特徴3 患者のつらさに寄り添う緊密なコミュニケーション
市中病院ならではのフットワークの軽さを活かし、患者さんのつらさに向き合う診療を心がけています。患者さんが自分の病気や治療法について正確に理解したうえで治療を選択できるよう、丁寧なコミュニケーションで情報を提供します。特に初対面の患者さんとは時間をかけて対話をしていますので、安心して受診してください。

特徴4 併存疾患がある患者にも適切ながん治療が可能
当院は総合病院であり、がん以外の併存疾患を抱える患者さんも受け入れが可能です。保険診療できるすべての治療を提供できる体制を整えています。2023年6月からは希少な神経内分泌腫瘍に対する放射線内用療法(PRRT)も提供できるようになりました。がんセンターなど他院との連携も行っており、幅広い治療の選択が可能です。

メディカルオンコロジーセンター(がん薬物療法センター)
臓器・診療科・職種が横断的に専門性を持って集まり、がん薬物療法を受ける患者さんへ包括的で全人的な治療・ケアの実践を行っている。
がん医療のための入口
メディカルオンコロジーセンターは、「腫瘍内科外来」「がんゲノム医療外来」「遺伝性腫瘍外来」から成り、化学療法センターとも連携を図っています。がん薬物療法を受ける患者さんを受け入れて検査をした後、腫瘍内科医、がんゲノム医療を専門とする医師などが結果を多面的に評価し、最適な医療につなぎます。他の病院から転院してがん薬物療法を希望する場合や、遺伝性腫瘍が当院の他の診療科で見つかった場合、がんゲノム検査を希望する場合も、まずは当センターを受診していただきます。
(通常の)化学療法
多職種連携で日常生活を支え、副作用をケア
化学療法センターには、開放感がありつつもプライバシーに配慮した20のブースを設置。テレビや読書灯があり、リラックスして治療できる環境です。医師、薬剤師、管理栄養士などが連携して治療継続をサポートします。
がんゲノム医療
がん細胞の遺伝子変化を調べ治療法を決定
がん細胞の遺伝子変化は、一人ひとり異なります。がんゲノム医療では、複数のがん遺伝子を網羅的に調べる「がん遺伝子パネル検査」を保険診療で行った後、それぞれの遺伝子情報に応じた治療を行います。
地域密着型の病院であるため、がん専門病院や大学病院に比べて患者さんの数が少なく、一人ひとりとゆっくり向き合えるのが当院の強みです。合併症をお持ちの方、高齢の方なども、ぜひご相談ください。
患者さんの人生観や価値観に沿った選択が求められることもある腫瘍内科では、患者さんの身体的・精神的苦痛を包括的かつ多面的に診ることが重要です。多職種で連携し、トータルとしてのがん医療を充実させてまいります。
先生にお話を聞きました!

腫瘍内科部長 倉持 英和
1994年筑波大学医学群卒業。東京女子医科大学病院、筑波胃腸病院、University of Southern California、東京女子医科大学八千代医療センターを経て当院。臓器横断的に腫瘍を診る中でも、消化器がんを中心とした化学療法と緩和ケアを得意する。日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医。

腫瘍内科医長 水上 拓郎
2010年浜松医科大学医学部卒業。聖マリアンナ医科大学病院を経て当院。特定の臓器を診る診療から幅を広げ、現在は泌尿器、乳腺、遺伝性腫瘍、神経内分泌腫瘍などを幅広く診療。倉持部長とともに臓器横断的ながん医療の先頭に立つ。日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医。

