ヤングケアラーの支援体制の整備がスタート
近年、各自治体がヤングケアラーの支援体制の構築に取り組み始めています。2023年4月から品川区でもヤングケアラーコーディネーターが配置され、LINE相談などアクセスしやすい体制が整備されています。
また、当院の患者さんやご家族が当事者となっている可能性もあり、病院としても他人事ではありません。当院の患者サポートセンターでは退院支援、療養支援等を行っており、家族も含めた療養支援体制を考えていく上でヤングケアラーは重要な事柄になります。
社会全体で早期発見できるよう当院の取り組みも開始
2022年4月から、当院では退院支援が必要な人を発見するためのスクリーニングの項目で「ヤングケアラー(家族に対する介助や介護等を日常的に行っている児童等)及びその家族」を入院時にチェックする体制を取り入れました。
今後は、ヤングケアラー対象者に行政、学校関連機関、病院、介護関係機関、地域住民などあらゆる場所で気づき、声かけできる体制が望ましく、地域全体でヤングケアラーの支援に取り組んでいくことが重要になります。この機会に皆さんの周りにも家族のサポートをしている子どもがいないか、気にかけてはいかがでしょうか。もしそのような子どもがいたら是非、心配していること、話を聞いてくれる場所があることを伝えていただけると、地域でサポートする最初の一歩につながります。
またご自身が対象かもと思われる方は品川区のLINE相談や当院の患者サポートセンターにお気軽にご相談下さい。匿名での相談も可能です。
品川区ヤングケアラーサポートLINE
総合相談室メンバーにお話を聞きました!
総合相談室ソーシャルワーカー 井手 宏人
総合相談室では、患者さん・ご家族が安心して治療・療養に専念できるよう、看護師・ソーシャルワーカーが、入院・外来問わずさまざまなご相談を受けています。必要に応じて、主治医や病棟担当看護師、コメディカルスタッフや、院外の関係機関と連携・協働して、患者さん一人ひとりに合った支援ができるよう取り組んでいます。