理学療法室の拡張

診療科を問わず、入院中のすべての患者さんを対象として急性期リハビリを行うリハビリテーション科。肺運動負荷試験(CPX)で長時間安全に続けられる運動の強さを計測した上で、退院後の仕事や趣味に近い負荷をかけてリハビリを行う心臓リハビリテーション、動作時の痛みだけでなく機能改善を図り、スポーツ復帰を支援するスポーツ整形外科など、一人でも多くの患者さんが地域に戻り、その人らしい生活を実現するお手伝いをするために、施設を拡張いたしました。

広々としたリハビリ室。開放的な空気の中、スタッフのサポートのもと、さまざまなリハビリテーションが行えます

充実した設備をフル活用し家事動作を反復練習

当科が注力しているのは、「その人らしい生活を見据えた日常生活動作(ADL)の回復」です。リハビリを行う方の年齢層は幅広く、90代の方も珍しくありません。ただ自宅へ退院していただくのではなく、入院中にしっかりとADL の改善を図り、退院前には自宅で生活動作を行う際に、本人が無理をしていないか、家族の負担が大きくないかを見極めることが重要です。

当科には、基本的な身体能力の回復・改善をめざして理学療法士(PT) が25 名、自宅での活動にフォーカスした動作 訓練を行う作業療法士(OT)が11 名、飲み込み(嚥下機能)などの訓練を行う言語聴覚士(ST)が7 名います。拡張した理学療法室では、今後も、外来の心臓リハビリや、整形外科の患者さんの受け入れを拡大し、本人らしい生活を行えるようにサポートしていける体制を整えてまいります。

掃除や布団の上げ下ろし、畳に座った状態からの立位への移行など、家事動作の練習をする部屋