A.多発性骨髄腫に使用されるサリドマイドやその誘導体があります。

薬剤部 新島 大輔

多発性骨髄腫の治療薬であるサリドマイドやその誘導体(レナリドミド、ポマリドミド)は催奇形性を示すことが知られており、お腹の赤ちゃんに障害を起こす可能性があります。そのため、服用中は避妊が必要なほか、患者さん以外の人が服用しないように厳重に管理する必要があります。当院では、外来受診の際に服用した薬のシートを患者さんに持参頂き、問題なく服用できているか確認して、医師が過不足なく薬を処方するようにしています。
また、これらの薬は休薬といって、薬の服用を一定期間休むことがあります。さらに、多発性骨髄腫は治療の際に抗血小板薬や抗ウイルス薬、抗菌薬など様々な薬を一緒に服用することが多いため、薬の飲み方や管理方法が心配な場合にはお気軽に薬剤師にご相談ください。