A.下剤には大きく分けて刺激性と非刺激性のものがあります。

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薬剤部 元井 眞由


刺激性の下剤にはセンナやピコスルファートなどがあり、大腸に作用して腸の動きを活発にします。服用後数時間で効果が現れることが多いですが、腹痛が生じることがあります。また長期的に使用すると耐性や習慣性が出ることがあるため、頓用で使用することが勧められています。
非刺激性の下剤は主に腸管内の水分を増加させ便を軟らかくして排便を促進させる働きがあります。中でも酸化マグネシウムは使用頻度の多い薬で、症状に合わせて量を調節できます。一方で高齢の方は腎臓の働きが悪いことが多く、高マグネシウム血症を生じることがあり注意が必要です。
上記以外にも下剤にはさまざまな種類があり、それぞれ長所と短所があります。剤形も錠剤や粉薬、液剤、坐薬などがあります。使用上の不明点がありましたら医師、薬剤師までご相談ください。