A.薬の種類によって異なります。
飲みづらい場合は早めに医師・薬剤師に相談しましょう。

薬剤部 加藤 佑治


薬によって割ったり砕いたりできるものとできないものがあります。割ったり砕いたりできない薬の例として、徐放錠や腸溶錠などがあります。徐放錠は錠剤の中から少しずつ薬の成分が放出される仕組みとなっているため砕いて飲んでしまうと、中に入っている薬の成分が一気に放出されてしまい副作用などが起きやすくなってしまいます。
また、腸溶錠は胃酸などから薬の成分を守り、腸まで届ける仕組みになっているため、これを砕いてしまうと薬の成分が腸に届く前に効果を失ってしまい、十分な治療効果を得られない可能性があります。
その他にも、砕いてしまうことで口の中などの粘膜が刺激されてしまう薬もあります。どうしても薬が飲みづらい時は、薬によっては飲みやすい剤型に変えられることもありますので、まずは医師や薬剤師にご相談ください。