人工膝関節置換術は患者さんのQOL(生活の質)を向上させるための選択肢の1つとして行う治療法です。
手術を受ける際には事前によく検討して、術後のリハビリテーションやサポートまで
しっかりと対応してくれる施設を選ぶことをおすすめします。
患者さんにはできるだけ疑問点や不安なことを払拭していただきたいと考えていますので、
あまり気負わずに一度話を聞きに来てみてください!
2019年に保険適用となったロボティックアーム手術支援システム“Mako”。


NTT東日本関東病院 人工関節センターでは「早期社会復帰と動作制限の少ない治療」を目指し日々の診療にあたっています。
患者さんに合ったポジションに人工関節(インプラント)を設置でき、術後の合併症を減らすとともに、術後の動作制限の緩和にもつながることが期待できます。
視野を確保するために押さえたり広げたりする必要がなく、関節周りの筋肉や筋を温存できることから、手術によって体にかかる負担や筋力の低下などを可能な限り抑えた治療が可能です。
予定計画域を超えるとアームが自動的に止まる機能があります。そのため、関節の周囲にある大事な神経や血管を傷付けるリスクが抑えられ、安全性の向上につながっています。
適切なポジションに設置すれば余分な力が加わりにくく、摩耗を減らすことができます。患者さん一人ひとりに合ったポジションに人工関節(インプラント)を設置できれば、摩耗抵抗性の向上により部品を長持ちさせることが期待できます。
基本的に入院期間は2~3週間程度です。多くの方は平地の歩行や階段の上り下りができるようになったタイミングで退院します。

NTT東日本関東病院 整形外科
高木 健太郎
得意な分野
膝関節 スポーツ
卒業大学(卒業年)
東京医科大学医学部(2009年)
卒業後の研修機関等
資格
非常に正確かつ安全に手術を行うことができます。術前のCT画像によりインプラントを入れる位置を決定し、その通りにロボティックアームが制御され手術を行います。そのため骨切りの誤差が非常に少なく正確な手術が可能です。また、誤って膝周囲の主要な血管や神経などを損傷するリスクを回避できますので安全な手術が可能です。
手術中に患者さんの膝の骨の形をMakoシステムに認識させる必要があるため、手術時間が多少長くなります。また、手術中に一時的に骨にピンを打つ必要があるため、頻度は非常に少ないもののそこから骨折を生じたという報告があります。常に注意しながら手術を行う必要があります。
Makoシステムは先端技術ですが先進医療などではなく、通常の保険診療になります。また、人工関節置換術は高額療養費制度に該当しますので、一般的にMakoシステム使用の有無にかかわらず実際のご負担額は変わりません。詳しくは整形外科外来受付にお尋ねください。
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